Record China 2022年9月9日(金) 6時0分
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中国河北省邢台市は日本であまり知られていない地方都市だが、カシミヤ生産・販売で世界最大の基地となるなど複数の産業で世界的な影響力を有している。写真は邢台市の企業のAI生産工場。
中国河北省の南部に位置する邢台市は日本であまり知られていない地方都市だが、カシミヤ生産・販売で世界最大の基地となるなど複数の産業で世界的な影響力を有している。
同市はここ数年、科学技術や人材に重点を置いてハイテク企業の成長を後押ししたり、各種企業に研究開発強化を促したりしており、今年1~6月、市内の一定規模以上の工業企業が担うハイテク産業の付加価値は前年同期比19%増と省内トップの増加幅を示した。
都市としての歴史は3500年余りに及び、現在の襄都区にある邢台古城は黄河以北で最も早くに作られた都市だ。東巡を行っていた秦の始皇帝は市南部に位置する現在の広宗県で崩御した。
今、市は鉄道や道路網、間もなく供用開始となる空港によって中国北部で交通の利便性が最も高い都市の一つとなり、複数の産業で存在感を放っている。カシミヤおよびカシミヤ製品の生産・販売で世界最大の基地に成長した他、中国最大の自転車および部品の生産・加工基地となった。年間販売量は世界の50%、国内の70%を占める。
さらに「中国最大基地」の称号はガラスの生産・研究開発、ペットフード生産、猫砂生産、ベアリング加工生産でも与えられ、ガラスの生産量は国内全体の20%以上を占める。ペットフードと猫砂の販売量が国内市場に占める割合はそれぞれ60%、30%超だ。また、ベアリング取引の中国最大の集散地でもあり、販売量は全国の10%。他にもケーブル、インスタント食品、プラスチック製品などで生産量、生産額ともに世界的に見ても比較的大きな割合を占めている。
邢台地区の当局や企業経営者は技術、人材、対外交流を重視し続けており、上海市にある邢台市政府の企業誘致事務所の関係者は日本の各界との交流に対する期待を表明。「日本企業と地元企業との協力を積極的に後押しし、互恵ウィンウィン、経済の繁栄を共に促していきたい」と語った。(取材/李浩然)
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