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日本と中国の真の文化交流を難しくしているのは何か―中国メディア

Record China    2022年9月15日(木) 18時0分

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11日、観察者網は「何が日中両国間の真の文化交流を難しくしているのか」と題した文章を掲載した。写真は2018年、日中平和友好条約締結40周年を記念した松山バレエ団の中国公演。

2022年9月11日、観察者網は「何が日中両国間の真の文化交流を難しくしているのか」と題した文章を掲載した。以下はその概要。

日中両国の経済、文化交流は日増しに密接になっている一方で、その流れをしても日本政府による右傾化、新冷戦路線の進行を阻止することができておらず、中国国民は日本文化や日本製品に対してますますナイーブになっている。日本文化の愛好者としては非常に残念なことだ。問題の主な責任は日本政府と日米同盟にあることは間違いないが、実はそれ以外にも非常に深い原因が存在する。今の日中文化交流は真の意味での「交流」になっていないのだ。

1972年の日中国交正常化以前、中国と日本は民間による多くの経済、文化の交流が行われた。これらの交流活動は中国が日米同盟による封鎖を打ち破る上で一定の手助けとなり、その後の日中国交正常化に向けて非常に顕著な貢献を果たした。そして、1980年代以降、われわれは文化交流が日中関係の良好な発展に寄与すると楽観的に信じていたのだが、その後の文化交流における日中両国間の地位はどんどん不平等になっていき、両者の心にも大きな変化が生じた。

日中国交正常化以降、中国が長きにわたり、一方的に日本を恭しく慕ってきたに過ぎない。片や中国は真摯にカルチャーショックを受け入れ、日本について文化を通じて真剣に理解し、学ぼうとした。片や日本は朝野そろって文化輸出に熱を上げ、文化交流によって中国を理解しようという興味を持たなかった。つまり、1980年代以降の日中文化交流は「交流」ではなく、日本による一方的な文化輸出だったのだ。

もとより日本人は古代中国に対して強い興味、関心を持っているが、その興味を現代中国に対しては発揮しなかった。日本の文芸作品における現代中国の描写は、狭隘で純然たるステレオタイプそのものだ。ここ数年、日本の映像作品に中国人が出現するシーンが増えているが、その多くは成金商人か、日本にアニメを学びに来た若い娘のいずれかであり、新時代におけるステレオタイプが形成されている。

1980年代から現在に至るまで、中国は官民いずれにおいても経済、文化の交流を通じて日本について全面的に理解し、学ぶことを心から良しと考えてきた。しかしその一方で、中国文化、特に中国の現実的な発展に関するストーリーは日本のような先進国には強力に伝播することなく、なおかつ日本では発展途上国の発展を全面的に理解することに対する興味も不足していた。これでは、われわれの理想にある真の意味での文化交流を形成することは明らかに不可能であり、これほどまでにアンバランスな文化交流は一部の日本人の中国に対する感情をますます狭隘なものにさせている。(翻訳・編集/川尻





※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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