2022年9月12日、浙江電視台の微博アカウント銭江視頻は、中秋節の3連休に中国で7340万人が国内を旅行したと報じた。

同アカウントは、文化・観光部データセンターのデータとして、今月10〜12日の中秋節3連休に中国国内でのべ7340万9000人が国内旅行をしたと紹介。前年の中秋節に比べて16．7％少なく、物価の変動などの要素を除くと新型コロナ前だった19年の中秋節期間の72．6％の水準にまで回復したと伝えた。また、同期間における国内旅行収入は前年同期比22．8％減の286億8000万元（約5900億円）で、19年の60．6％まで回復したとしている。

その上で、今年中秋節の行楽シーズンにおける観光業の特徴として「各地の文化、観光システムがそれぞれ強みを発揮して市場供給が豊かになり、市民による多層的かつ多様な消費ニーズを満たした」と説明した。

この件について、中国のネットユーザーは「3日間とも家で寝ていた」「3日間とも仕事だったんですけど」「連休中に休日出勤してた人の統計も出してほしい」「無料の森林公園に1日出かけたけど、これも国内旅行になるのかな？」「身の回りの知り合いは大部分が市内から出られず、誰一人旅行をしなかった。それなのにコロナ前の7割以上に回復したとは思ってもみなかった」など、種々の理由により旅行をしなかったとのコメントを多く残している。

また、新型コロナの感染者が出たため都市封鎖が行われている四川省成都市のユーザーからは「成都市民は外に出られなかった。この借りは次に返すぞ！」「貢献したかったんだけど、なにせ団地から出られない」「どうせ成都は観光客数ゼロだよ」「10月1日の国慶節は出かけたい」といった声が寄せられた。（翻訳・編集/川尻）