専門家「日中関係のより良い発展のために国交正常化後の正負両面の経験から学ぶ」―中国

人民網日本語版    2022年9月21日(水) 14時30分

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日中国交正常化50年という節目にあたり、中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は、国交正常化後の50年間の歩みを振り返った。写真は南京。

1972年9月29日、中国と日本は「日中共同声明」に署名し、国交正常化を実現した。日中国交正常化50年という節目にあたり、中国社会科学院日本研究所の楊伯江所長は、国交正常化後の50年間の歩みを振り返り、正負両面の歴史的経験から学ぶことが、次の50年間の日中関係をより良く発展させるための出発点だと指摘した。

楊所長はこの点について以下のように指摘している。

正の面の経験から言うと、まず勇気と知恵と責任感を持つ必要がある。1972年9月29日までの数年間にわたる日本の内政と外交、日中間の公式・非公式の働きかけを振り返ると、日中国交正常化に反対する勢力が国際的にも日本国内にも存在していたことが分かる。

そして、日中が国交正常化を推し進めるために採用した「二段階」モデルを振り返ると、それが従来の国交樹立モデルとは異なるものであったことも分かる。具体的には、まず日中両政府が「日中共同声明」を発表し、国交正常化を宣言。それから6年近く後、1978年に「日中平和友好条約」を締結して、法的レベルで国交正常化の成果を確認し、日中関係の深化と確実化を推進した。

当時を振り返って最も感慨に値するのは、あの複雑で厳しい国際情勢と日本の国内情勢の下で、日中両国の指導者がこの勇敢な一歩を踏み出し、並外れた政治的な勇気と決断力を真に示すと同時に、極めて豊かな東洋的知恵も備えていたことだ。

第2の経験は、日中間の平和的協力という全体基調を堅持することだ。両国間に溝や対立が生じた時、中国は断固として国益を守り、原則を堅持し、核心的利益に関わる重大で敏感な問題については譲歩しないが、同時に平和的協力という全体的な大きな方向性はしっかりと押さえている。

第3に、小異を残して大同につくことだ。これは、2番目の経験と関連するが、より合理的なアプローチを要する。問題そのものも確かに重要だが、それを解決するための姿勢やアプローチが、問題そのものより重要であることが多い。どのように小異を残して大同につくかを、深く考えるべきだ。(提供/人民網日本語版・編集/NA)

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