建国さん、文革さん、奥運さん=中国人の子どもの名付けに見る中国現代史―中国メディア

Record China    2014年6月27日(金) 6時50分

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23日、中国人が子どもに付けた名前を見れば、その年に起こった出来事が分かる。1949年生まれの名前には「建国」が多く、2008年生まれの名前には「奥運(オリンピック)」が多い。写真は体操する中国の中学生。

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2014年6月23日、中国メディア・網易によると、中国人は子どもにその子が生まれた年に起こった国家的一大行事にちなんだ名前をつけることが多く、子どもに付けた名前の傾向からその年に起こった出来事が分かる。

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中華人民共和国が成立した1949年に生まれた子どもの名前で、最も多かったのは「建国」の8240人だった。「建国」は50年代や60年代でも人気の名前だったため、現在の中国には96万人の建国(ジエングオ)さんが存在する。建国直後には新しい国家に期待を込めて「民主」という名前も多く名付けられた。

朝鮮戦争が勃発すると、「援朝」や「抗美(反米の意)」「衛国」といった名前がブームに。人々が戦々恐々とした文化大革命の時代には国家への忠誠心を示すため、子どもに「衛紅(共産主義を守る)」「衛農(農業を守る)」「学農」と名付ける親が続出。そのものズバリの「文革」という名前も多かった。

改革開放の時代になると、中国人の名前も多様化する。政治的な意味合いよりも文化的な意味合いを持つ名前を付ける親が増えた。しかし、国家の方針や重大イベントを名付ける傾向も根強く、政府が「和諧社会」を提唱した2004年9月以降には「和諧」という名前の子どもが急増。2008年の北京五輪の年には、「奥運(オリンピックの意)」と名付けられた子どもが4783人いた。(翻訳・編集/本郷)

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