王毅部長 米国の対中政策への4つの疑問を提起

人民網日本語版    2022年9月25日(日) 7時0分

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王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間の22日、米国・ニューヨークにあるアジア協会ニューヨーク本部で、中米関係について基調講演を行なった。

王毅国務委員兼外交部長(外相)は現地時間の22日、米国・ニューヨークにあるアジア協会ニューヨーク本部で、中米関係について基調講演を行なった。

王部長は、「ここ数年、中米関係は低迷した状態をぐるぐる回っている。両国が相互に依存し合う現実は無視され、協力・ウィンウィンの歴史が歪曲され、対話・コミュニケーションのルートが塞がれ、いわゆる『戦略競争』が危険なやり方で定義され、中米関係に影響を及ぼしつつあり、両国国民と世界各国の未来に極めて大きな変数をもたらしている。中米関係の重要な意義は早くから二国間を超えて、世界に影響を与えている。よって、両国の指導者は中米関係はうまくやるしかないことを認識しているし、中米は衝突・対抗してはならないことを認識しているし、両国が交流・協力を強化することを主張してきた」と述べた。

王部長は、「しかし残念なことに、米国は指導者の二国間関係を安定させる政治的意志をロジカルな政策に転換させることはなく、中国国民と多くの国の人々は米国に対して次のような疑問を呈することになった」として、次の4点を挙げた。

米国はありもしない「民主主義対権威主義」との物語を練り上げ、矛先を中国の政治制度、発展の道のり、政権党に向けている。こうした状況の中で、中国の体制変更を求めないとした約束を米国はどうやって履行するのだろうか。

米国は中国を「最も重要な競争相手」、「最も深刻で長期的な挑戦」と定義し、中国への全方位的な抑制を実施している。こうした状況の中で、新たな冷戦が起こるのをどうやって回避するのだろうか。

米国は中国の強い反対を無視して、25年ぶりの下院議長の「台湾訪問」を認めることに固執した。1回また1回の公的な往来が行なわれるごとに、実質的な関係を絶えず格上げし、1回また1回と武器を売り、さらには攻撃的武器までも売るようになった。最近は再びいわゆる「台湾政策法案」の審議を推し進めている。こうした状況の中で、「台湾独立」を支持しないとの重要な態度表明をどうやって実現するのだろうか。

米国は対中貿易戦を続け、世界貿易機関(WTO)にルール違反と判定されても、なお米国に輸出する約3600億ドル(約51兆5952億円)の中国製品に対して高額の関税を課すことに固執すると同時に、中国企業に対する一方的な制裁のリストをどんどん長くしている。こうした状況の中で、中米と世界の産業チェーン・サプライチェーンの安定をどうやって維持するのだろうか。

王部長は、「米国は中国の核心的利益と発展の権利をめぐる問題で挑発を続けるが、関係の安定を維持する必要があり、衝突・対抗を回避する必要があることも公言しており、これは論理的にも現実的にも矛盾している。問題点はどこにあるか。根本的に言えば、やはり米国の中国に対する認知、世界に対する認知、自国に対する認知に偏りがあるのであり、米国がゼロサム思考で中米関係を処理しようとするなら、また引き続き『ポリティカル・コレクトネス』で対中政策を誤った方向へ誘導しようとするなら、自国の問題を解決できないだけでなく、中米関係を衝突・対抗の結末に向かわせることになる。私たちは声を大にして言う。今はまさに、これまでを真剣に振り返って反省し、正しい軌道に戻るべき時だ」と表明した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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