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朴大統領にプーチン大統領…、外国人政治家の著書が中国で飛ぶように売れる背景とは?―中国メディア

Record China    2014年6月26日(木) 0時40分

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24日、外国の国家指導者が書いた書籍はいずれも、中国で大変よく売れている。

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2014年6月24日、人民日報海外版によると、ロシアプーチン大統領が20日、中国を訪問した。その1週間前の5月13日、「プーチン文集(2012−2014)」が北京で出版された。プーチン大統領の著書以外にも、外国の国家指導者が書いた書籍はいずれも、中国で大変よく売れている。これらの書籍は中国人が世界のリーダーたちのあまり知られていないエピソードを知る手がかりとなり、中国と諸外国を結ぶ重要な架け橋ともなっている。

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▼極めて高い国民の評判

北京市朝陽区にある新華書店の店員によると、「プーチン文集」は発売前から問い合わせが相次いだ。

「プーチン自伝−私はロシアのために生まれた」をはじめとする、他のプーチン大統領関連書籍も軒並み、中国国内で好調な売れ行きを見せている。中国国際問題研究所国際戦略部の蘇暁暉(スー・シャオフイ)副部長はその理由について、「現在のロシアの目覚ましい発展はプーチン大統領の政策や青写真とは切っても切り離せない。中国の国民はこれに対して非常に興味を持っている」と分析した。

書籍販売サイト大手「当当網」の書評には、「プーチン大統領はすぐ暴走しそうになるロシアという戦車を見事にコントロールしている。敬服と感動に価する」「プーチン大統領は私のヒーローだ!考え方についてもっと拝読しなければ!」などのコメントが投稿されており、同大統領に対する中国人の「崇拝」ぶりがうかがえる。

プーチン大統領のほか、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の自叙伝「絶望は私を鍛え、希望は私を動かす」もベストセラーとなった。同書は「当当網」の売り上げランキングで、「伝記」ジャンルの2位、「政治家の伝記」ジャンルでトップに立った。中国中央テレビ(CCTV)が2014年4月に発表した「第1回中国良書ランキング」にも堂々ランクイン、外国人指導者が書いた書籍では唯一入選した。

バラエティーに富む内容

中国で好調な売れ行きの外国人指導者関連書籍は主に伝記、回想録、演説と講話集、著述文などいくつかのカテゴリーに分けられる。このうち、数量的に最も多く、最も広まっているのは回想録で、クリントン元大統領の「マイライフ・クリントンの回想」やヒラリー夫人による回想録「困難な選択」などが含まれる。2人は著書の中で、8年間に及ぶホワイトハウスでの生活や国務長官在任時の状況を振り返り、権力をめぐるストーリーが展開されている。

このほか、フランスのシラク元大統領の回想録「シラク回想録:勝利に向けて一歩ずつ(1932−1995)」、村山富市元首相の回想録「私の履歴書」、南アフリカのマンデラ元大統領の「私自身との対話」などの人気が高い。

回想録のほか、欧州諸国の元国家指導者など、外国政府高官の発言を取りまとめた談話集や語録集も数多く出版されている。英国のトニー・ブレア元首相は退任後しばらくして、全世界を講演して回り、その講演集を出版した。このほか、英国ではサッチャー元首相とウィンストン・チャーチル元首相の講演集も、中国のどの書店にも並んでいる。

今回出版された「プーチン文集」には、プーチン大統領が2012年から2014にかけて発表したマニフェスト、一般教書、講演、記者会見での回答など40本あまりの文章が収録されている。国際問題が専門の梅新育(メイ・シンユー)氏は、「同書はロシアの指導者の思想、考え方、政策観などをまとめたもので、すべて原文のまま収められている。当然のことながら、中国政府の各級幹部、中国学術界やマスコミ、中国国民が、ロシアの状況、ロシア社会の動向、ロシア人の試行パターンや価値観などを理解する上で重要な参考と成り得る。また、中国人投資家がロシアという国家やロシアが定める関連政策を理解する上での重要な拠り所ともなる」との見方を示した。

▼重要な交流ルート 

大手各社の書籍販売サイトを見ると、シンガポールのリー・クアンユー元首相の「リー・クアンユー、中国・世界を語る」、オバマ米大統領の「合衆国再生−大いなる希望を抱いて」などの国家指導者が書いた書籍はいずれもベストランキング上位に入っていた。

梅氏はこのような現象について、過去には見られなかった新しい特徴だと指摘。「これらの伝記や講演・著述集を読むことで、読者はその国の主な特徴をかなり手っ取り早く把握することができる。だが、根本的な部分において、このような傾向と、日に日に開放されつつある中国民衆の考え方や国際政治に対する深い興味とは、決して切り離して考えることはできない」と述べた。

また、「世界における中国の存在感が日増しに高まっていることから、海外諸国は対中外交をますます重んじる傾向にある。多くの外国人指導者が中国メディアに登場し、中国での書籍出版を希望し、そのようなチャンスを捉え、中国社会から多くの支持や共感を得て、自分の持ち点アップを図っている」と続けた。

世界知識出版社の編集者、柏英(バイ・イン)氏は、「『プーチン文集』の中国での発売は、世界に先駆けての海外での発行となった。これは中露両国の関係の重要性を如実に示している」と指摘した。

また、「中露両国は極めて頻繁に接触しており、大国同士でこれほど緊密な関係は世界でも類を見ない。プーチン大統領の中国訪問直前に同書が発売された裏には、ロシアという国家に対する中国国民の興味をより高める狙いがあり、そのためにロシアのトップにスポットライトを当てた。これは二国間交流を促進するための一つの方法だ」と続けた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/武藤)

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