フルーツ生産量世界一をキープする中国人が打ち立てた「奇跡」―中国メディア

人民網日本語版    2022年9月29日(木) 7時30分

拡大

中国のフルーツの生産量は世界一の座をキープし、中国人のフルーツ占有量は1日当たり500グラムを超えている。写真は中国のシャインマスカット。

中国ではバラエティーに富んだフルーツを四季を通じて食べることができるようになっており、食卓では一年中、フルーツの香りが漂い、人々のフルーツに対するニーズを満たしている。現在、中国のフルーツの生産量は世界一の座をキープし、中国人のフルーツ占有量は1日当たり500グラムを超えている。中国人が起こしたこの「フルーツの奇跡」は、中国の「フルーツの逆襲」でもある。

柑橘類は、中国の人々が最もよく食べるフルーツの一つ。四季を通じて柑橘系フルーツを食べることができるようにと、「柑橘院士」と呼ばれている中国工程院のトウ秀新副院長はチームを率いて、「フルーツ事業」に打ち込み、数十年があっという間に過ぎたという。

柑橘系フルーツをできるだけ長い期間収穫できるようにするために、トウ副院長率いるチームは全国各地の果樹園に足を運び、それぞれの気候の特徴に合わせて、成熟期の異なる柑橘系フルーツを植え、湖北省秭帰県から重慶市万州区へと600キロ伸びる「晩熟柑橘ベルト」を作り出した。

また、柑橘類の新品種「棕橙」を発見した。その最大のメリットは、成熟期が普通のオレンジよりも約2カ月長い点だ。

中国では現在、柑橘系フルーツの収穫期は以前の約4カ月から11カ月にまで伸びた。つまり、四季を通じて人々は柑橘系フルーツを食べることができるほか、農民も1年中収入を手にすることができるようになったということだ。

■コールドチェーン施設設置で新鮮なライチを「直送」

ライチが旬を迎える季節になると、広東省茂名市にはライチの甘い香りが漂い始める。同市は世界最大のライチ生産拠点で、世界の生産量の約5分の1を占めている。

ライチの鮮度を保つのは難しいため、以前なら、他の地域の人々が新鮮でおいしいライチを食べるのは容易ではなかった。しかし今では、茂名市のライチ畑に小さな冷蔵施設が設置されており、農家は収穫したライチをすぐにピッキング、箱詰めし、予冷、冷蔵することができるようになっている。その後、新鮮なライチは中国30省以上に輸送され、ライチの長距離輸送や鮮度維持をめぐる難題は解決されている。

コールドチェーン施設は旬のフルーツの地域またぎの輸送や保存をバックアップしている。その建設や高速道路、鉄道網のサポート、グリーンチャンネル政策といった対策が講じられ、中国ではフルーツが、東西南北各地にスムーズに輸送できる体制を実現している。

また、中国人が飲食構造を改善し、バランスよく栄養を摂取することができるようにする点でも、フルーツは大きな役割を果たしている。フルーツはなかなか手に入らないという状況から、世界最大のフルーツ生産国へと成長した中国で、人々は荒地を開墾し、イノベーションに長け、小さなフルーツを大産業へと成長させてきた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)





※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携