欧州で中国製電気毛布が爆売れ?想像にすぎないかもしれない―中国メディア

Record China    2022年10月2日(日) 8時0分

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27日、中国メディアの財経網は「欧州人が中国の電気毛布で冬を過ごす、というのは想像にすぎないかもしれない」とする記事を掲載した。

2022年9月27日、中国メディアの財経網は「欧州人が中国の電気毛布で冬を過ごす、というのは想像にすぎないかもしれない」とする記事を掲載した。

記事は、ロシアウクライナ侵攻に対する制裁によって今冬のエネルギー不足が問題視されている欧州で中国製の電気毛布を大量購入する動きが見られると報じられていることについて、フランスと英国の中国系住民に話を聞いたところ、いずれも「自分の身の回りの友人は誰も電気毛布を購入していない」との答えが返ってきたほか、ドイツ在住の中国系住民からも「ドイツ人の間で電気毛布の購入ラッシュは起きていないが、中国人は購入している」との声が聞かれたと伝えた。

また、フランス在住の中国系住民の話として、欧州の一般市民は冬が来る前に暖房設備の改装、窓の断熱性能向上といった措置を施しており、断熱ガラスの張り替えはすでに来年の春まで予約がいっぱいだとしている。

その上で、中国のネット上で「欧州人が今冬に備えて大量の電気毛布を購入している」との情報が広まった背景として、中国の税関総署が発表した8月の家庭用電気暖房関連製品の価格指数が今年に入って最高値に達したこと、今年7〜9月の越境ECプラットフォームにおける採暖・加熱製品の取引額が前年同期比で40%増加し、欧州のバイヤーが主力となったこと、中国家庭用電器協会のデータで、今年1〜7月の電器暖房器具、電気毛布の輸出規模の急拡大が示されたことなどを要因として挙げた。

さらに、電気毛布メーカーの一つである成都彩虹集団の株価が26日の深セン証券取引所でストップ高を記録するなど高騰を続けている一方で、同社が投資家からの質問に対し「当社製品は国内販売がメインであり、輸出については現在模索段階にある。電気毛布の注文は受けているが、量は少なく販売額も小さいため、会社の売上高に対する実質的な影響は生じていない」と回答したことを伝えている。

記事は、今回の欧州でのエネルギー危機が電器暖房器具を扱う中国企業にとって発展のターニングポイントになるかについて、アナリストからは「欧州市場におけるシェア増加を推進するにすぎない。中国ではエアコンや集中暖房を使う傾向が強く、電気暖房製品の市場キャパシティーが限定的。一方で世界の工場という特殊な位置づけから、中国は輸出で強みを持っている。ただし、欧州への輸出を加速させるには現地の環境向けに改良する必要がある。例えば、欧州の電力供給出力規格や環境保護基準に適合させることなどだ」との見方が出ていることを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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