中国の「パンダ外交」、唐の時代に日本へ贈呈説、サッカーW杯開催国カタールへも―仏メディア

Record China    2022年10月3日(月) 18時0分

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仏紙ラ・クロワ(電子版)はこのほど、「唐の時代からカタールワールドカップまでの中国の『パンダ外交』」とする記事を掲載した。写真は成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で今年生まれた赤ちゃん。

仏紙ラ・クロワ(電子版)はこのほど、「唐の時代からカタールワールドカップまでの中国の『パンダ外交』」とする記事を掲載した。中国メディアの参考消息が1日、その内容を要約して次のように伝えている。

中国は2012年に2頭のジャイアントパンダ「円仔(ユアンザイ)」と「歓歓(フアンフアン)」をフランスに貸し出した。この豪華な贈り物は「パンダ外交」と呼ばれるほど、中国では一般的な慣行だ。

中国は先月27日、11月から12月にかけてカタールで開催されるサッカーのワールドカップを祝うため、2頭のジャイアントパンダが間もなくカタールに到着すると発表した。カタールはパンダ外交の新たな受益者となる。

セント・メアリーズ・カレッジ・オブ・カリフォルニアのエレナ・ソングスター教授は、著書「The Nation of the Panda」で、パンダ外交について、ソフトパワーにおける中国の最大の「成功」の一つと指摘している。中国は、パンダ外交を通じて20世紀に世界の舞台の中心に戻り、より親しげな「新たな顔」を見せた。

この手法は古くからあるようで、唐の時代に女帝の武則天(624~705)が日本に2頭のジャイアントパンダを贈呈したという説がある。

新中国成立後には、1957年から1982年までに23頭のジャイアントパンダが9つの異なる国に贈呈されたが、そのハイライトは1972年のニクソン米大統領の訪中だ。「玲玲(リンリン)」と「興興(シンシン)」がワシントン動物園に贈られ、米国はその返礼としてジャコウウシのつがいを贈った。

米国の大衆を狙った中国のパンダ外交は大成功を収めた。ワシントン動物園には公開初日に約2万人が駆けつけ、翌年には100万人を超えた。

中国政府は1984年にジャイアントパンダの贈呈政策を中止し、その代わりに長期間の貸し出しを始めた。

研究者が述べているように、中国政府が外国とのパートナーシップを拡大しようとしている時、パンダ外交には「明るい未来がある」ことをすべてが示唆している。(翻訳・編集/柳川)


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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