中国の「動的ゼロコロナは持続可能で堅持すべき」と共産党機関紙、党大会控え感染拡大を警戒

Record China    2022年10月15日(土) 11時30分

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中国の新型コロナ対策について、共産党機関紙は「動的ゼロコロナは持続可能であり、必ず堅持しなければならない」と強調した。共産党大会を控え、感染拡大を強く警戒しているとみられる。写真は天安門広場。

中国の新型コロナ感染症対策について、共産党機関紙・人民日報は「国内には一連の中・高リスク地域があり、このような時こそ『動的ゼロコロナ』が持続可能であり、必ず堅持しなければならない」との記事を掲載した。16日からの5年に一度の共産党大会を控え、感染拡大を強く警戒しているとみられる。

人民日報の記事は「感染症は大きな試練だ。感染拡大をしっかり防ぐことで初めて経済がしっかり安定し、人民の生活が平安になり、経済・社会の発展が安定的かつ健全になる」と前置き。「中国は人口が14億人を超える大国であり、地域の発展が不均衡で、医療資源の総量が不足しており、感染対策を緩めれば感染しやすい人々の感染リスクが拡大することをはっきり認識する必要がある。大規模な感染再拡大が発生しまん延すれば、経済・社会の発展に深刻な衝撃を及ぼし、最終的により大きな犠牲とより大きな損失を強いられる」と続けた。

動的ゼロコロナの堅持に関しては「感染対策と経済・社会発展の間で巧みにバランスをとり、最小の犠牲で最大の感染対策効果を発揮し、感染症の経済・社会発展への影響を最大限に減らせる」と、その意義を強調。「実践を見ると、動的ゼロコロナの堅持により極めて低い発症率・死亡率・入院率と社会・経済の安定運行を維持できた」と主張した。

さらに「全体的に見ると、われわれの感染対策は最も経済的で効果が最大だ」と言及。「中国の感染対策は費用便益比が高く、動的ゼロコロナは総合的な社会のコストが最も低い感染対策プランであり、現段階の中国が感染拡大を直ちに封じ込めるための最良の選択肢であることは、実践によって十分に証明されている」と自賛した。

同時に「動的ゼロコロナが決して完全な感染者ゼロを目指しているわけではなく、発見するたびに消し止め、現地での流行を防ぎその他の地域への拡散も防止することに目を向けるべきだ」とも指摘。「これはわれわれが感染対策を緩め放任してはならないことを意味する。その一方で過度な感染対策を警戒し、単純化、画一的な対処、次々と強化といった現象を断固防止しなければならない」とも述べ、対策の行き過ぎをいさめた。

その上で人民日報は「世界では現在、感染拡大が繰り返されており、中国の輸入防止の圧力も絶えず拡大している」と注意を喚起。「外からの輸入を防止し、国内の感染再拡大を防ぐという全体プランと動的ゼロコロナの全体方針を揺るぎなく堅持し、時と場所と状況に応じ感染対策の政策措置を絶えず最適化し、感染対策と経済・社会の発展を高効率で同時進行させる。これは科学の精神と科学の態度を貫く基本的な要求であり、科学の法則を守り人民の根本的な利益を保障するための必然的な選択でもある」と論じた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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