Record China 2022年10月23日(日) 18時0分
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21日、中国証券報は、海外の大手自動車メーカーが中国の生産基地を拡大し、中国企業との協力も強化しているとの内容の記事を掲載した。写真はテスラ車。
2022年10月21日、中国メディア・中国証券報は、BMW、テスラ、フォルクスワーゲン(VW)などの大手自動車メーカーが、中国内の生産基地を拡大し、中国の自動車産業チェーン企業との協力も強化しているとの内容の記事を掲載した。以下はその概要。
独自動車メーカーBMWは近年、中国での生産基地建設を加速している。同社の世界最大の生産基地は瀋陽にある華晨宝馬瀋陽生産基地で、現在も拡張工事の進行中で、完成すれば生産能力は年間65万台となる。また同生産基地内では6月に、150億元(約3000億円)を投じた第3工場が完成している。
米電気自動車大手のテスラも中国での生産を拡大している。テスラの上海スーパー工場は同社が海外に建設した初めての工場だ。同社の幹部によると、同工場はテスラの輸出の中核で、北米以外のほとんどの市場に輸出しており、第3四半期(7~9月)も前四半期を上回るスピードで生産している。今後さらに拡張工事を行い、工事が完了すると生産能力は年間75万台となり、同社の工場の中で最大規模となる。
海外メーカーは中国の自動車関連企業との協力も進めている。BMWは中国の燃料電池大手、寧徳時代と9月に長期協力協定を結び、8月には中国の鉄鋼大手、河鋼集団とグリーンで低炭素の鉄鋼供給のための「協力備忘録」に調印した。フォルクスワーゲン傘下のCARIADは10月、中国のソフトウェア企業、地平線機器人と合弁会社を設立し、ハイエンドの運転支援システムの開発を進めると発表した。
データによると、中国の2022年第1~3四半期(1~9月)の自動車輸出は前年同期比55.5%増の211万7000台で、2021年通年の輸出台数を超えた。8月の輸出台数はドイツを抜き、日本に次いで世界第2位となった。
自動車の輸出の伸びは、中国の強大な自動車産業チェーンなしでは実現できず、世界的なEV化の流れが加速する中で、中国の産業チェーンの優位性が際立っている。新エネルギー車のコア部分である燃料電池は、生産能力が中国に集中しており、世界のシェアトップ20社のうち、3分の2近くが中国企業だ。BMWのオリバー・ツィプセ会長は「中国で、ある技術が大規模生産を実現できれば、世界での大規模応用が可能なことを意味する。中国は7年連続で世界最大の新エネルギー車市場であり、今後も持続可能な交通手段としての自動車産業をけん引する原動力であり続けるだろう」と述べている。(翻訳・編集/田口)
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