香港の大富豪が「3Dプリント肉」事業に10億円投資、過去には「人工卵」も―中国メディア

Record China    2014年6月27日(金) 8時39分

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25日、香港の富豪・李嘉誠氏の一挙手一投足は社会各界の注目を集めるだけでなく、市場の「神経」をはりつめさせたりゆるめさせたりもする。写真は李嘉誠氏。

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2014年6月25日、香港の富豪・李嘉誠(リー・ジアチョン)氏の一挙手一投足は社会各界の注目を集めるだけでなく、市場の「神経」をはりつめさせたりゆるめさせたりもする。李氏が投資する「人口卵」が香港市場をどよめかせてから2週間も経っていないが、李氏はまた次なる目標「人工肉」への投資を明らかにした。海外メディアの報道によると、李氏はこのほど3Dプリンターで人工肉を作る科学技術企業に1000万ドル(約10億円)の資金を投入した。この情報は中国A株市場をゆさぶった。新京報が伝えた。

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この科学技術企業は米国のベンチャー企業のモダン・メドウ社で、3Dプリンター技術を利用して実験室で豚肉、牛肉などの畜肉や皮革を作り出すことに成功した。遠くない将来、3Dプリンターが毎日食べる肉や身につける皮革製品を作り出すことが可能になる。

李氏が設立した投資企業・維港投資(ホライゾンズ・ベンチャーズ)は今回の投資で中心的な役割を担った。関連の資料によると、モダン・メドウはベンチャー企業で、バイオテクノロジーに基づく組織工学の技術を擁し、実験室で皮膚の細胞を培養して皮革を作り出すことに成功した。また現在、バイオテクノロジーを活用して畜肉、魚肉、家禽肉を作り出す研究開発も進めている。

モダン・メドウの最高経営責任者(CEO)によると、同社が保存していて皮革や畜肉の「醸造」に利用した細胞は、小さい生体組織切片から採取したもので、動物に苦痛を与えたり、傷つけたりして入手したものではない。未来のバイオプリンター肉類は人類の動物性タンパク質の需要を満たすだけでなく、環境保護にもつながる。

米ペンシルベニア大学の研究員によると、糖、タンパク質、脂肪、筋肉細胞などの原料で作られた3Dプリント肉は食感や質感が本物の肉に近い。特にプリント生肉は弾力性に富み、調理しても肉質は柔らかく噛みごたえがあり、本物に引けを取らない。また本物の肉と同じ栄養素を含んでいる。

李氏の今回のチャレンジは、バイオ科学技術に対する同氏の強い投資意欲を改めて示すこととなった。この「超人」の投資を受けて、24日の株式市場では3Dプリンター関連銘柄が値上がりした。華工科技の値上がり幅は4%を超え、機器人は3.59%に達し、博実股[イ分]と福晶科技はいずれも2%を超えた。

▼李嘉誠氏が投資するその他のプロジェクト

「人工卵」

今年6月13日、李氏が1億8000万香港ドル(約23億6000万円)を投じて開発した人工卵で作ったマヨネーズ「ジャストマヨ」が、香港の百佳スーパー系列の高級スーパー「グレート」の店頭に並んだ。李氏自ら売り場に立ち、米国の大学生と一緒に人工卵を茹でて試食し、食用が可能であることをアピールした。あるネットユーザーは、「李嘉誠は人工卵を売り始めた。雌鶏はリストラされるかも」とユーモアたっぷりに書き込んだ。

「似顔絵アプリ『MYOTee』」

2013年11月、維港投資はフェイスブックで大人気の似顔絵マンガアプリケーション「ビットストリップス」が投資対象になったことを明らかにした。ビットストリップスは2008年に誕生し、フェイスブック向けアプリは昨年の登場で、これまでに2000万人を超えるユーザーを獲得し、共有されたマンガは1億枚に上る。

「感情測定企業」

2012年に維港投資とKPCB(凱鵬華盈)は感情測定事業を手がけるアフェクティバ社に1200万ドル(約12億2000万円)を投資した。アフェクティバはクラウドをベースとして顔に表れた感情の測定解析サービスを提供する企業で、ネットワークで画像を撮影し、顔の動作の情報、たとえばしわ、眉の動き、大笑い、微笑といった情報を補ってその人の感情を判断する。この測定技術は、広告主やブランドが消費者の本当に興味を感じる部分はどこなのかを理解する上で役に立つ。(提供/人民網日本語版・翻訳/KS・編集/武藤)

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