人民網日本語版 2022年10月24日(月) 23時30分
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10月24日の「国際テナガザルの日」を記念し、ここでは近年、撮影された映像資料を通じて、ミステリアスな天行長臂猿に対する知識を深めていこう。
中国人科学者が初めて命名した類人猿である「天行長臂猿(スカイウォーカー・フーロックテナガザル)」は中国では、雲南省徳宏タイ族チンポー族自治州と保山市のごく一部にしか生息しておらず、その個体数も計150匹未満と、ジャイアントパンダの10分の1にも満たない。人民網が伝えた。
天行長臂猿は、2017年1月に、中国人科学者・范朋飛(ファン・ポンフェイ)教授率いるチームが、「天行健、君子以自強不息(天地の運行がすこやかであるように、君子も自ら努め励み怠ることはない)」という中国の言葉から「天行長臂猿」と正式に命名した。成獣の天行長臂猿の体長は60~90センチで、両腕は横に伸ばすと身長の約2倍に相当し、とても長い。食性は雑食で、花や木の実、果実、葉などを食べる。なかでも果実が50%以上を占めている。雄の成獣の体毛は黒く、雌は黄褐色で、一夫一妻制となっている。幼獣は1歳半になるまで、母親に抱かれた状態で活動し、雄も雌も体毛は母親の色に似ている。6~7歳になると、雄の色は少しずつ黒く変わるのに対して、雌は変わることがない。またその繁殖力は弱く、出産は4~5年にわずか1回となっている。
徳宏タイ族チンポー族自治州にある雲南銅壁関省級自然保護区管理保護局は、天行長臂猿の主な生息地の一つだ。同局の職員によると、調査と個体群の構造の確認を経て、同州には約85匹が生息していることが分かっている。同局は2019年以来、天行長臂猿の主な生息地をパトロールしてモニタリングや保護を行う専門知識を備えたチームを立ち上げ、育成しており、保護区内の全ての群れや単独行動する個体のリアルタイムモニタリングを展開し続けている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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