Record China 2022年10月26日(水) 21時0分
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日本の華字メディア・日本華僑報は10月25日、中国人留学生が東日本大震災の被災地を視察したことを伝えた。写真は日本華僑報提供。
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日本の華字メディア・日本華僑報は10月25日、中国人留学生が東日本大震災の被災地を視察したことを伝えた。
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今年8月29日、復興庁は日本在住の中国人留学生23人を招待して、「復興への理解促進に向けた中国人留学生等による現地視察および座談会」を開催した。留学生らは、津波で大きな被害を受けた福島県浪江町の請戸小学校や大平山霊園、東京電力廃炉資料館、東日本大震災・原子力災害伝承館などを訪れた。
留学生らは同30日に現地住民らと意見交換会を行い、31日に座談会でそれぞれの感想を発表。福島大学教育推進機構国際交流センター准教授のマクマイケル・ウィリアム氏や、米ニューズウィークの「世界が尊敬する日本人100」に羽生結弦さんらと共に選ばれた日本語講師・笈川幸司氏らが講師として招かれたほか、中見大志参事官ら復興庁の関係者も出席し、留学生たちの疑問やアドバイスに熱心に耳を傾けたという。
記事によると、ある留学生は「特にALPS処理水について知りたかった。今回の活動で得た収穫は二つで、一つはALPSの処理、審査などを実際に観察し、深く知ることで、処理水の排出に対する疑念が大きく払拭されたこと、もう一つは、原子力発電の重要性とリスクを認識したこと」とし、別の留学生は「復興庁が提供する科学データは詳細で透明性があり、国際的な根拠もあるものの、数字だけでは人々の抵抗感を打ち消すことは難しいのではないか」と意見を述べた。
復興に取り組んできた地元住民は「政府を代弁するつもりはない。科学を信じているので海洋放出には反対しない。しかし、福島の漁業のイメージや評判がこれ以上悪くならないよう、政府にはできる限りのことをしてほしい。福島の人々はもう11年間も風評被害に苦しんできた」と述べたという。
また、別の地元住民は「請戸小学校を見学に来る日本人の多くは携帯電話で撮影するが、彼ら(留学生たち)はそうしなかった。不思議に思ってどうして撮影しないのか聞いてみたら、『当時の悲惨な状況が想像できる。あまりに痛々しいので、写真を撮るのは忍びない』と言われた」とのエピソードを語ったという。(翻訳・編集/北田)
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