2022年10月27日、韓国メディア・韓国経済によると、今年7～9月期のサムスン電子の半導体（DS）部門の営業利益が前年同期の約半分にあたる5兆1200億ウォン（約5282億円）にとどまった。

サムスン電子は27日、今年7～9月期の売上高が76兆7800億ウォン、営業利益は10兆8500億ウォンを記録したと発表した。前年同期と比べ売上高は3．79％増え、7～9月期基準で過去最大となったが、営業利益は31．39％減少した。

サムスン電子の営業利益が前年同期比で減少したのは19年10～12月期以降2年9カ月ぶり。営業利益率も14．1％にとどまった。世界景気の低迷により主力の半導体をはじめスマートフォン、テレビなどセット部門の需要が減少したことが業績不振の要因とされている。

特にサムスン電子の営業利益の70％を占める半導体部門が例年に比べ落ち込んだ。DS部門の営業利益は5兆1200億ウォンで、これは前年同期（10兆600億ウォン）の半分の水準だという。

サムスン電子側は「来年はマクロ経済の不確実性が続くと予想されるが、一部の需要回復は可能とみている」とし、「半導体事業は高付加価値製品の需要に対応し、先端工程・新規応用先の拡大を推進する計画」と明らかにしたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「李在鎔（イ・ジェヨン）副会長を監獄に閉じ込めた文在寅（ムンジェイン）政権のせい」「文政権5年の空白はあまりに大きかった」「文前大統領が責任をとるべきだ」など前政権の責任を追求する声が多数上がっている。

一方で「この大変な時期にこれだけ収益を出せたら十分では？」「思ったより悪くない」との声や、「国をあげてサムスンを支援しよう。台湾のTSMCのように」と主張する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）