モンテネグロのミロ・ジュカノビッチ大統領はこのほど中国の中央広播電視総台（チャイナ・メディア・グループ/CMG）の独占インタビューに答えました。

このほど開催された中国共産党第20回全国代表大会（第20回党大会）について、ジュカノビッチ大統領は、「中国共産党は2021年に成立100周年を祝い、一つ目の『百年の奮闘目標』、すなわち小康社会（いくらかゆとりのある社会）の全面的完成を宣言した。また、中国は世界第2の経済大国となり、国連の『持続可能な開発のための2030アジェンダ』に盛り込まれた目標を10年も前倒しで達成した。そして今、中国の国内総生産（GDP）は世界の18.5％を占めている。これほど優れた成果を収めたのは、中国の指導者が人民に責任を持ち、国家の利益を断固として守っているためである。中国共産党が示している執政能力から見て、中国は第20回党大会以降も予定の目標を達成し、中国の発展・繁栄と全世界の発展と安定をいっそう促進するために大きな貢献をしていくだろう」と述べました。

習近平国家主席が提唱した人類運命共同体の構築という理念について、ジュカノビッチ大統領は、「全世界的な課題、特にここ数年に生じた課題に直面し、多国間主義の重要性が一層際立ってきた。国の大小を問わず、世界のどの国も単独では新型コロナウイルス感染症に対応できないし、テロや越境犯罪、気候変動に対応することもできない。習主席が打ち出したイニシアティブは、世界の政治舞台にいる全ての人にとって大きな励ましとなるもので、さまざまな分野でいかにして我々の関係と協力を改善していくかを考えるきっかけとなるものだ」との見方を示しました。

さらに、中国との協力については、「中国と中東欧、南欧との協力の経験が、モンテネグロで活かされることを期待している。協力の重点は依然としてインフラ整備である。新たな高速道路の建設に加えて、両国は鉄道施設の改修プロジェクトも共同で実施した。また、ウクライナ危機によって欧州のエネルギー供給が不安定になる中、新たなエネルギー開発もとりわけ重要になってくる。これはモンテネグロのエネルギーや経済成長の新たなチャンスになるだろう」と述べました。（提供/CRI）