ソウル梨泰院の雑踏事故、死人が出てもお祭り騒ぎ、「彼らは悪魔」と批判―中国メディア

Record Korea    2022年10月31日(月) 11時0分

拡大

韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故をめぐり、中国メディアの観察者網は「故意に押す人がいたとの目撃情報が出ている」と報じた。

韓国・ソウルの繁華街・梨泰院で発生した雑踏事故をめぐり、中国メディアの観察者網は「故意に押す人がいたとの目撃情報が出ている」と報じた。

29日夜に発生したこの事故では、これまでに154人が死亡した。外国人の死者は26人で日本人2人、中国人4人も含まれる。

記事は韓国の報道を基に、「3年ぶりにマスクなしのハロウィーンとなった同日夜、ソウル地下鉄6号線の梨泰院駅の利用客は13万人を超え、前週の3倍以上の人出だった」とした上で、「現場には大勢の人が集まっていたものの、警察は麻薬事件と性犯罪への対応のため200人ほどを配置しただけで、現地警察や自治体は警備人員を追加するなどの措置は取らず、交通規制も行わなかった」と指摘した。

そして、「現場の坂は長さ45メートル、幅はわずか4メートルしかなかった。この狭い路地に大勢の人が一気に集まった。さらに不運なことに、この路地の片側はホテルの外壁となっており、逃げられる場所がなかった」とした上で、現場にいた人の話として「午後10時すぎに人が押し合いへし合いを始め、その後ドミノ倒しのように倒れて人が5~6段に積み重なった。移動する人や撮影のために足を止める人など、異なる方向に行こうとする人たちが押し合い、身動きが取れなくなった」と伝えた。

ある外国人は「路地にいた人が転倒し、後続の人が折り重なるようにして倒れた」とした上で、「近くのクラブに逃げ込もうとした人もいたが、店員がドアを開けるのを拒否した」と語ったという。

韓国紙・毎日経済新聞などによると、午後10時20分ごろに警察が駆け付けたものの依然として大勢の人だかりができており現場に近づくことが困難だったほか、事故が発生してから1時間が経っても現場周辺で「お祭り騒ぎ」をしている人が大勢おり、警察が帰宅するように促しても聞く耳を持たなかった。中には、衣服で顔を覆われて路上に横たわる人たちを撮影する人もいて、「お願いですから撮らないでください」との声も響いていたという。

ある人は「大勢の人がなくなって大騒ぎになっているのに、道路の反対側ではコスプレをした人が笑顔で写真を撮っていた。ものすごい落差を感じた」と証言。救急車の赤いランプの元で踊っている人も複数人いたそうで、この様子がSNSで拡散されると「彼らは悪魔だ」と批判する声が上がったという。

また、一部のクラブも音楽を流して営業を続けた。ある人は「本当の悪魔は酒と娯楽に夢中になっている一部の若者たちだ。死亡事故が起きたことはみんな知っていたのに多くの人が気にすることもなく歌ったり踊ったりしていた」と憤った。毎日経済新聞は、日付が変わった30日午前2時になっても近くのクラブには長蛇の列ができていたことを伝え、「この光景は事故をさらに悲劇的なものにした」と評した。

事故原因について、聯合ニュースはスターを見ようと大勢の人が一気に前進した、あるいは秩序維持のために「下がれ」という声を「前へ押せ」と一部の人が勘違いしたとの情報が出ていると説明。東亜日報によると、坂の上で「突然後ろから押されたように感じた」と証言した人がいた。また、中国紙・瀟湘晨報の取材を受けた中国人留学生の胡(フー)さんも「故意に押した人がいた」とし、「ただでさえ混雑していたのに、狂った人が故意に押した。私も歩いていた時にものすごい勢いで押されたが、幸い立っていられた」と語った。

なお、詳しい事故原因については現地の警察が捜査を進めている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携