独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトはこのほど、中国が厳格な「ゼロコロナ」政策を継続することによる経済への影響について伝える記事を掲載した。

記事によると、10月31日に発表された10月の中国の製造業購買担当者指数（PMI）は49．2で、前月から0．9ポイント下落し、好不況を判断する節目の50を下回った。

企業規模別では、中型企業が前月比0．8ポイント下落の48．9、小型企業が0．1ポイント下落の48．2だった。

中国共産党の第20回党大会では防疫政策緩和の兆候は見られず、習近平（シー・ジンピン）国家主席は開幕演説で「人民を至上とし、生命を至上とし、ゼロコロナは揺るぎない」と述べた。

中国のゼロコロナ政策は2024年の前までは根本的に変わらないとの見方が支配的だ。

米アップルの「iPhone」を受託生産するフォックスコンは中国中部の河南省鄭州市で労働者約20万人の工場を経営している。ロイター通信が消息筋の話として伝えたところによると、コロナ対策の強化によりiPhoneの生産が30％減少する可能性がある。

上海市のディズニーリゾートは31日、コロナ対策の要求に基づき、ディズニーランド、ディズニータウン、ウィッシング・スター・パークを含む全施設を同日付で閉鎖したと発表した。

中国の多くの都市で先週、感染者数が増加し、青海省の省都・西寧、江蘇省の省都・南京、陝西省の省都・西安、河南省の省都・鄭州、湖北省の省都・武漢などの大都市で段階的な都市封鎖措置が取られた。（翻訳・編集/柳川）