10月29日夜に韓国の首都ソウルの繁華街・梨泰院の路地で発生した雑踏事故。その数時間前にも同じ路地で似たような状況が発生していたが、ある女性の案内で事故が防がれたことが中国でも報じられ、注目されている。

中国メディアの九派新聞が、韓国・東亜日報の報道として伝えたところによると、惨事の現場ではその数時間前にも狭い坂道に人が殺到していたが、ある女性が手で合図を送りながら大声で「この後ろは人がいっぱいで上って来られないって、前に伝えてください」「下りるのが先です」などと叫ぶと、人々は女性の案内に従って「下りろ！下りろ！」と叫び、身動きが取れずにいた人波が引きはじめたという。

中国版ツイッターの微博（ウェイボー）では1日、この話題がトレンド上位に浮上した。中国のウェイボー利用者からは「ここ数日、たくさんのつらいニュースを見てきた。多くの人を救った女性に感謝」「彼女がいなければ死傷者数はもっと増えていた可能性も」「その瞬間、死神は1人の女性に止められた」「この女性は天使」「善人は一生平安でいられる」などのコメントが寄せられた。（翻訳・編集/柳川）