カナダ政府が中国資本にレアアース企業からの撤退を要求―独メディア

Record China    2022年11月4日(金) 12時0分

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3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、カナダ政府が国の安全保障を理由として中国企業に対しカナダのレアアース企業の株式を手放すよう命じたと報じた。

2022年11月3日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、カナダ政府が国の安全保障を理由として中国企業に対しカナダのレアアース企業の株式を手放すよう命じたと報じた。

記事は、カナダ政府が先月末、特殊な状況を除いて外国の国有企業が現地のレアアース企業への資本参加を禁止する新たな規定を打ち出し、今月2日には国の安全保障を理由として、中鉱(香港)レアメタル資源有限公司、承沢リチウム国際有限公司、蔵格鉱業投資(成都)有限公司の中国企業3社に対し、カナダのレアアース企業への投資から撤退するよう命じたと紹介した。

そして、カナダのイノベーション・科学産業相であるフランソワフィリップ・シャンパーニュ氏が、カナダの国家安全情報機関が今回の決定を下す前に中国企業に対して「厳格な審査、評価」を実施したことを明らかにするとともに、「わが国は引き続き外国からの直接投資を歓迎するが、わが国の安全や重要鉱物のサプライチェーンを脅かす投資に対しては、果断な行動を取る」と述べたことを伝えている。

一方で、カナダのレアアース企業への投資から撤退するよう命じられた蔵格鉱業の責任者が中国メディアに対して「今後の対処方法や処理方法についてカナダ政府と積極的に意思疎通を図っている。投資規模は400万カナダドル(約4億3000万円)と大きくないため、リスクは制御可能だ」とコメントし、中鉱(香港)レアメタル資源も「カナダ政府の決定は、会社の一部事業のみに影響が生じるものだ」との見方を示したと伝えた。

記事は、世界の最大レアアース生産国である中国がこの20年でカナダに対して数十億米ドルを当時、レアアース資源の供給体制を確保してきたと紹介した上で、世界において地政学や貿易の争いがエスカレートする中で、カナダを含む多くの国が中国のレアアースに対する一方的な依存からの脱却を目指しているとした。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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