Record Korea 2022年11月6日(日) 22時0分
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4日、韓国・ヘラルド経済は「今月開幕するカタール・ワールドカップでは街頭でのパブリックビューイングが事実上、消える見通しだ」と伝えた。
2022年11月4日、韓国・ヘラルド経済は「今月開幕するカタール・ワールドカップ(W杯)では街頭でのパブリックビューイングが事実上、消える見通しだ」と伝えた。
記事によると、ソウル・梨泰院(イテウォン)で発生した雑踏事故への配慮と同様の事故の再発への懸念から、ソウル市が光化門(クァンファムン)広場での応援の許可について慎重に検討を進めている状況だという。「2002年の日韓W杯以来、当たり前の風景となっていた光化門での応援が、20年を経て姿を消す可能性が生まれた」としている。
ソウル市内では光化門と並んでソウル市庁前ソウル広場、新村(シンチョン)、江南(カンナム)・永東(ヨンドン)大橋が4大街頭応援会場となってきたが、いずれも既に開催不可が確定したという。ソウル広場はスケート場設置が予定されているためだと市は説明している。新村は歩行者天国政策の変更、永東大橋は鉄道工事を当該自治区が理由に挙げている。
ソウル市関係者は「街頭応援の是非を協議すること自体が初めてのことで、大韓サッカー協会との話し合いがもう少し進まなければ具体的な内容は見えてこないだろう」と話している。他の市関係者は「今は(梨泰院の事故を受けての)国家哀悼期間でもあり、大規模な街頭応援が望ましいのか、主管部処の検討が必要な時期だ」と、否定的な見解を示しているという。
カタール大会の韓国戦がいずれも韓国時間で午後10時、午前0時という夜間の開催であり、雑踏事故につながるリスクが大きいことも考慮の対象となっているという。今月中旬には新型コロナの第7波が本格化するとの見通しも出ており、このことも開催の是非に大きく影響しそうだと、記事は伝えている。
市民の意見も「やらないほうがいい。梨泰院の事故があったばかりで、大型行事を開催するのは適切でないと思う」「参加者は好意的には見られないだろう」「街頭応援に参加する自由を統制されるのは残念」「合理的な規制を行えば大丈夫なのでは」など、賛否が分かれているという。
この記事に、韓国のネットユーザーからは「事前に対策をきちんと立てればいいだけの話だ」「人が集まっても事故が起きないように管理統制しようという発想はないのか」「しっかり管理をしようと考えもせず、集まるなと言いだすとは(笑)」「事故が起きたら危ないから集まるな?じゃあ炭鉱は全て廃坑にすべきだし、工場は労災事故が起きたら大変だから操業停止にすべきだろ」「以前、屋上から投身自殺があった時、自殺の原因究明と予防策を講じることをせず、全ての屋上を閉鎖させた地方自治体の首長がいたのを思い出した」など、街頭応援中止に反対するコメントが多数寄せられている。
一方で、「いくら管理をしても、数万人以上が集まればいつどこで事故が起きるか分からない。集会をすべきじゃないよ」「家でテレビで見ればいいじゃないか。わざわざ集まる必要がある?」「寒いし家で応援しようよ」「これを機に集会もデモも全て許可を出さないようにしたらいい。何かあれば集まって他人を糾弾して大騒ぎしてばかりだ」など、中止に賛成の声も多く上がっている。その他、「統制されるのは嫌だけど、統制がないのも嫌だしな…」「韓国はW杯の街頭応援や各種集会、イベントなど大規模集会の統制が優秀だと世界から称賛される国だった。なぜこんなことになったのか」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)
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