輸入博のジャパン・パビリオン、享受生活をコンセプトに体験重視―中国

人民網日本語版    2022年11月7日(月) 16時30分

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第5回中国国際輸入博覧会が5日から10日にかけて上海で行われている。

輸入に特化した総合見本市となる第5回中国国際輸入博覧会(CIIE2022、輸入博)が5日から10日にかけて上海で行われている。日本政府の推薦を受けた唯一のとりまとめ機関として、第1回から毎回ジャパン・パビリオンを設けている日本貿易振興機構JETRO)。今年は「享受生活」をコンセプトとして、匠の日本商品を通じて、より豊かな生活を楽しんでもらいたいという思いを中国の消費者に向けて提案していく計画だ。人民網では今年のジャパン・パビリオンの目玉などについて、日本貿易振興機構(JETRO) 上海事務所の高山博副所長にインタビューした。

■180種類以上の試飲やキャンプ用品、介護用品までさまざまな「体験」を重視

今年のジャパン・パビリオンのコンセプト「享受生活」について、高山副所長は、「経済成長により生活レベルが年々向上している中国では、消費者の理解度も深まり、選択肢も増えているが、新型コロナの影響で消費者のライフスタイルが変容し、アウトドアや自宅での生活を楽しむ風潮が高まっている。そこで今回は、匠の日本商品を通じて、より豊かな生活を楽しんでもらいたいという思いから『享受生活』をコンセプトとし、ジャパン・パビリオンを設けている3ブース(食品、消費品、医療)のいずれにおいても『体験』を重視した展示を行っている。食品ブースでは180種類以上の試飲、消費品ではキャンプ用品やコスメ、生活雑貨などを手に取って使用することが可能。そして医療では電動の車椅子や介護ベッドなどの高齢者向け介護用品を体験することができる。さまざまな『体験』を通じて、匠の日本商品の魅力を体感してもらいたい」としている。

■EC販売を強化する日本企業の増加に応えて後押し

新型コロナの影響は受けつつも、「いずれの出展企業も中国市場に対する大きな期待は変わらない」とする高山副所長。影響を受けづらいEC販売を強化する日本企業が増えた印象を受けているとし、ジェトロでもこうした日本企業に応えるべく、今回の輸入博でも出品だけでなく、中国におけるEC販売をさらに後押しする取り組みを行っている。

1日にジェトロが日本商品に関心を持つ中国企業向けにリリースしたWeChatミニプログラムを使ったBtoB専用マッチングプラットフォーム「JETRO日本商務館」は、現時点で食品や酒類、化粧品など約2000点を掲載し、当面3万点の掲載を目指しているとしている。バイヤーとなる中国企業から、掲載されている日本商品に関する問い合わせや調達希望依頼が入った際には、ジェトロが間に入り、商品を販売する日本企業とのオンライン商談をアレンジしている。リリースからの反応は上々とのことで、高山副所長は「リリース直後から中国企業の反響は大きく、現在多くの問い合わせ・調達希望依頼の対応に追われている」としている。

■輸入博は中国の「意思表示」

輸入博が日中両国の経済協力や今後の日本経済にどのような意義を持つかという問いに対し、高山副所長は、「輸入博の開催は、海外商品を歓迎し、輸入促進を一層推し進める中国の意思表示だと考えている。ジェトロは日本と中国の貿易・投資を一層促進するために、今後も日本商品の魅力や各種イベントの情報を積極的に発信していきたい。そのためにも、ジェトロ中国のSNSアカウントやWeChatミニプログラムのマッチングプラットフォーム『JETRO日本商務館』をより多くの中国企業に活用してもらいたい」とした。(提供/人民網日本語版・文/玄番登史江)


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