日中伝統芸能が融合、日本舞踊・変面・語り部による新たな西遊記が能舞台で上演

Record China    2022年11月8日(火) 14時30分

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日本舞踊と変面の日中両国の伝統芸能に現代的な語りの要素を加えた新しい舞台「~能舞台で繰り広げる「西遊記奇聞」~『みんな迷い子』」が1日、東京・国立能楽堂で上演された。

一般社団法人アジア芸術文化促進会は1日、日中国交正常化50周年の記念公演として、日本舞踊と変面の日中両国の伝統芸能に現代的な語りの要素を加えた新しい舞台「~能舞台で繰り広げる「西遊記奇聞」~『みんな迷い子』」を東京・国立能楽堂で上演した。

作・演出を手掛けたのは仮面劇作品にも定評がある演出家の加藤直氏で、「能」を構成する「舞い・仮面・謡・囃子」の4つの要素を、「日本舞踊・変面・語り・打楽器演奏」という独自の切り口でアレンジし、「西遊記」のエピソードを新たに、三蔵法師一行と妖怪、オトコ・オンナのキャラクターを中心に「西遊記奇聞」として描いた。

中国伝統芸能の「変面」は約300年前に川劇という中国地方劇の演出技巧の一つとして発案されたが、その後は芝居に用いられることは少なく、瞬時に変わるお面の部分のみがショー化され今日に至っている。昨年12月に東京・銀座博品館劇場で公演した変面一人芝居「マスク氏の冒険」に次ぐ2作目となる本作では、変面を日本の現代劇に取り込み、変面の名手・王文強氏と日本舞踊界を牽引する舞踊家・花柳基氏が日中両国の伝統芸能が融合した舞台を作り上げた。

本作では、現代劇出身の声優・柳沢三千代氏が「語り表現」に挑み、空間を操る巧みなことば表現で、物語をミステリアスに、時にユーモラスに展開した。また、打楽器奏者の見谷聡一氏がパーカッションを奏で、ドラマティックにストーリーを彩った。

国立能楽堂で16日に千秋楽公演が行われる。変面役者の王文強氏はツイッターで、1日の公演に多くの来場者があったことに感謝の言葉を述べ、16日の公演について「皆さんとお会いできるのを楽しみにしてます」とつづった。(編集/藤井)



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