人民網日本語版 2022年11月8日(火) 22時30分
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手作りの「段ボール製のイヌ」が最近、中国の大学でちょっとしたブームを巻き起こしている。
手作りの「段ボール製のイヌ」が最近、中国の大学でちょっとしたブームを巻き起こしている。このブームに、多くの大人が首をかしげているものの、大学生は大いに楽しんでいるようだ。中国新聞網が伝えた。
不要になった段ボールとちょっとした道具があればできる「段ボール製のイヌ」。その作り方はとても簡単だが、大学生はその無限の想像力で、「イヌ」に魂を吹き込み、見ると思わず笑ってしまうイヌやかわいらしいイヌ、ド迫力のイヌなどを作って、ネットにアップすると、たちまち中国全土の大学生へと広まっていった。
「イヌが大好き」という東北師範大学に通う李婧(リー・ジン)さんは、寮ではイヌを飼うことができないため、このブームに便乗して、「段ボール製のイヌ」を作ったといい、「数日前、そのイヌを連れて散歩に出ると、たくさんの人に『かわいい』と言ってもらえ、『アイドル的存在』となった」と話す。そう話す李さんの言葉の節々からは、「イヌ愛」が溢れ出ていた。
「段ボール製のイヌの散歩」は、大学生にとっての新トレンドにさえなっていると言えるかもしれない。キャンパス内の運動場やスーパー、寮などどこに行っても、「段ボール製のイヌ」を連れているだけで、見知らぬ学生とも意気投合することができるようだ。散歩だけでなく、「段ボール製のイヌ」を寮の部屋のドアの所に置いて「見張り」をさせたり、「段ボール製のイヌ」を通じてお菓子をゲットしたという人もいるという。
こうした行為を「幼稚だ」とする人や、中にはやや非難するような見方をする人もいるものの、東北師範大学に通う范欣然(ファン・シンラン)さんは、「『段ボール製のイヌ』を作るというのは、目新しいことに挑戦したり、流行に乗りたいという思いがあるから」と率直に語り、「でも、作る過程がとても楽しく、ストレス解消になった。それに他の人と交流するためのきっかけになり、よく知らない人と交流するのに役立つ」と話す。
インターネットと共に成長した今の中国の若者が好むSNSの「話題」は、上の世代の人とは異なる。例えば、テーブルゲーム(マーダーミステリー、狼人殺)や誕生日パーティー、読書チャレンジといったユニークな社交活動が近年大きな話題となり、そして現在話題を集めている「段ボール製のイヌ」にも同じことが言える。
吉林大学哲学社会学院の曲紅梅(チュー・ホンメイ)副院長は、「現代社会において人と人の交流は一層インターネットに依存するようになっている。しかし、人は社会的動物であるため、内心では対面の交流を渇望している。新型コロナウイルス感染拡大期間中、大学生が外に出て、同じ趣味を持つ人と対面で交流することは、ストレスを解消し、健やかに成長する助けとなる」との見方を示す。
そして、「今の世代の若者は、子供の頃から各種文化やアートに触れ、その影響を受けているため、想像力や創造力に富んでいるほか、より自立していて、精神的な喜びをより重視している。ユニークな交流は、低俗で、モラルに欠けていない限り、非難する必要はなく、大きな問題はないだろう」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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