山東省済寧市と足利市がオンライン交流座談会、交流と相互学習の強化で一致

Record China    2022年11月12日(土) 15時0分

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山東省済寧市と栃木県足利市は5日、友好都市オンライン交流座談会を実施した。双方は両市の文化やスポーツ、観光などをめぐって話し合いと交流を行った。

山東省済寧市と栃木県足利市は5日、友好都市オンライン交流座談会を実施した。双方は両市の文化やスポーツ、観光などをめぐって話し合いなどの交流を行った。

座談会では、双方の参加者が済寧市と足利市それぞれの地域宣伝映像を鑑賞した。また、これからの友好都市としての交流や協力について深く検討した。双方は両市間の各分野の多彩な交流活動が互いの友情を増進させているとの認識で一致し、今後は文化、スポーツ面での交流をさらに強化し、深い友情を育み、相手の状況をそれぞれ学習することで自らの参考にする動きを強化し、互恵とウィンウィンを推進しることを希望する点でも一致した。

済寧市と足利市が友好都市関係を締結したのは1984年9月だった。両市のいずれにとっても、海外の都市との初の友好都市締結だった。済寧市によると、足利市の交流は工業、商業、文化、スポーツ、教育、農業、医療、観光、都市建設など多くの分野に及び、友好都市の締結を行って38年になる現在も、密接な交流が続いている。

済寧市の文明の歴史は7000年に及ぶとされる。市内の曲阜は孔子の生まれ故郷としてよく知られ、市内には孔子に次ぐ聖人とされる孟子が生まれ育った趨城もある。儒教にとっての極めて重要な“聖地”が存在し、儒教文化が深く根付いていることから、済寧市は「孔孟の郷、礼節の地」と呼ばれている。

済寧市曲阜には、孔子の神霊を祭る「孔廟」、孔子の直系の子孫が代々居住してきた「孔府」、孔子およびその子孫の墓所が散在する「孔林」がある。「孔林」には古い時代からの植樹も行き届いており、古代中国最大の人工庭園と評されている。

「孔廟」、「孔府」、「孔林」は「三孔」と総称され、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録された。済寧市内には、国家が保護や管理を指定する施設や場所の国家級重点文物保護単位が7カ所あり、さらに山東省が指定する重点文物保護単位が50カ所、市が指定する重点文物保護単位が数百カ所ある。

済寧市内には、孔子と孟子以外にも顔子、曾子、子思子など初期儒教にとって極めて重要な役割りを果たした聖人の生まれ育った場所が存在する。そのため、中国国内だけでなく海外の中国系住民が済寧を「巡礼」し、さらに祖先を祭るなどで自らのルーツに思いをはせることも珍しくない。

なお足利市によると、済寧市が孔子の故郷であり、足利市には1000年の歴史を持つ「儒学の殿堂」の足利学校の史跡があることから「聖人の遺徳を通じて」関係を結んだという。(翻訳・編集/如月隼人

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