水利部によれば、今年は全国で水利建設が急ピッチで進められ、10月末までの投資額は実行ベースで過去最高の9211億元（約18兆2000億円）を記録しました。また、1～10月に全国で新規着工された水利プロジェクトは計2万4000カ所を上回り、やはり記録を塗り替えました。うち重大水利プロジェクトは45件で、その投資額は4249億元（約8兆4000億円）に達したとのことです。

今年第４四半期（10～12月）から来年にかけては、国家レベルの飲用水の安全を確保するために、一部の水利プロジェクトの建設にさらに拍車がかけられます。

例えば、中国中部にある河南省安陽市の西部地域は長い間、水不足に悩まされてきました。現在建設中の南水北調（中国南方の水を北方に引く）プロジェクトの安陽市西部調水プロジェクトは、水不足が深刻な安陽林州市や殷都区、竜安区に給水するもので、投資総額は16億元（約316億円）です。幹線水路は全長50.8キロメートルで、うちトンネルは13.2キロメートルです。同プロジェクトは最終段階を迎えており、完成すれば、南水北調の中部路線から年間7000万立方メートルの水を引く見通しです。（提供/CRI）