今年のダブル11は「旅行の買いだめ」が人気―中国

人民網日本語版    2022年11月17日(木) 22時30分

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2022年のダブル11期間は「旅行の買いだめ」消費モデルが引き続き盛んだった。写真は人気旅行先の韓国。

2022年のダブル11(11月11日のネット通販イベント)セール期間には、「まずは早いタイミングで旅行や航空券、ホテル、景勝地入場券などをパック料金で購入しておいて、後から実際の利用日を予約する」方式の「旅行の買いだめ」消費モデルが引き続き盛んで、ホテルの宿泊パック、テーマパークの入場券パック、景勝地の入場券パック、農村の民泊施設などが人気商品になった。

■「氷雪観光」がホットに

オンライン旅行予約プラットフォームの飛猪(フリギー)が発表したデータによると、今年のダブル11に、消費者は同プラットフォームで航空券の回数券を30万件以上、高級ホテル宿泊パックを約190万件、人気のテーマパーク入場券パックを45万件以上、人気の景勝地入場券パックを50万件以上「買いだめ」した。中でも最も早く人気に火が付いたのは雪や氷を楽しむ「氷雪観光」関連商品だという。

気温が低下して、大手スキー場はオープンが近づき、人気が上昇し続けた。「氷雪観光」の人気ランキングでは、長白山、亜布力、崇礼、ハルビン、雪郷などが上位に並ぶ。携程旅行(Ctrip)のデータでは、10月20日から11月8日までの間、吉林省の「氷雪観光」商品は予約件数が全国2位になったという。

「氷雪観光」が冬の「ホットな消費」になりつつあることで、観光客は「長距離旅行は早めに手配しなければ」と考えるようになっている。また、飛猪プラットフォームでは、ダブル11の「氷雪観光」商品の売り上げの9割近くが中国南部に住む消費者の購入によるもので、観光客の出発地のランキングでは、上海杭州、北京、深セン広州、南京、武漢蘇州、寧波、成都が上位10位に並んだ。雪景色を眺めたりスキーをしたりといった従来の楽しみ方だけでなく、今年の冬は「氷雪観光」商品がさらに多様化し、スノートレッキング、雪中フライングディスク、スノーモービルツアー、雪の中で思い出の写真を撮るフォト旅などを含む「スキー+α」の体験プログラムが消費者に人気がある。7日午前0時までに、万達長白山スキー場ホテルの関連商品パックは7万件以上売れ、「スキー+ホテル+温泉+ウォーターアクティビティ」など「スキー+α」商品がよく売れている。

■市場回復へ力を蓄積

今年のダブル11には、高級ホテルグループ、テーマパーク、航空会社などが新商品を続々発表し、各種のパックを売り出した。万達、開元、建発などを含む国内ホテルブランドは売り上げが伸びている。マリオット・インターナショナルの中華圏販売・マーケティング責任者は、「旅行産業はオフシーズンではあるものの、ダブル11期間中、旅行会社は『早いタイミングで旅行商品をあらかじめ買っておく』という形の消費ニーズをつかみ、消費者の消費意欲を再燃させ、『旅行の買いだめ』によって市場回復に向けた力を蓄えることができた」と述べた。

新型コロナウイルス感染症の打撃が大きかった一部の旅行会社や民泊施設事業者なども、ダブル11の通販イベントに参加することで、チャンスをつかもうとした。昆明春雪国際旅行社の責任者、謝翼(シエ・イー)さんは「今年のダブル11で、当社が飛猪プラットフォームで打ち出した各種コース旅行の人気商品は1500件以上売れ、取引額は500万元(約1億円)に迫った。これはつまり、『1500回の旅行者へのおもてなしの機会』という商機を前倒しでつかんだことを意味する。当社は新しい方法を積極的に模索して商品とサービスの確実性を高めるとともに、ホテルのアップグレードや特色あるプレゼントなどの特典を通じて消費者の旅行意欲を高めていく」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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