米国人男性が旧日本軍の行状示す写真集を中国側に寄贈、中国側から感謝の書簡

Record China    2022年11月21日(月) 5時0分

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米国人男性のエバン・カイルさんが17日、第二次世界大戦中の中国での日本軍の行状を示す写真が貼られたアルバムを中国の駐シカゴ領事館に寄贈した。写真はカイルさんのツイッター投稿より。

米ミネアポリスで質店を営むエバン・カイルさんが17日、第二次世界大戦中の中国での日本軍の行状を示す写真が貼られたアルバムを中国の駐シカゴ領事館に無償で寄贈した。

カイルさんは9月初旬に、同アルバムを質流れ品として入手したとしてSNSに投稿した。アルバムの写真には、日本軍による残虐行為を示した写真もある。カイルさんはSNSでの発表時に、「南京事件南京大虐殺)の写真が含まれている」、「ネット上で見るどんなものよりもおぞましい写真」、「すべての人が見るべき」などと述べたために、同アルバムは中国人からも強く注目されることになった。アルバムを質に入れた客は、「家族から受け継いだもの」と説明したという。

ただしカイルさんはその後、「アルバムの撮影場所は上海で、南京ではなかったようだ」などと修正した。カイルさんによると、アルバムの件を公開したことで、ネット上で「死の脅迫」を受けるようになった。カイルさんは外出時に防弾チョッキを着用するようになったという。一方で、カイルさんに好意を示す人もおり、交流したり花をプレゼントされたり、感動して涙が出ることもあるという。カイルさんは「動画を投稿したことは後悔していないが、『南京大虐殺』と言ったことは後悔している。表現に誤りがあった」とも述べた。

中国共産党上海委員会党史研究所の特別研究員も務める上海師範大学の蘇智良教授は9月上旬の時点で同写真について、1937年8月23日に上海市内で発生した日本軍による空爆の状況を示したものとの見方を示した。唯一の写真ではなく、当時の上海市では大衆向けメディアが発達していたので、同じ写真がかなり多く存在するという。

アルバムの寄贈を受けた中国の駐シカゴ領事館はカイルさんに「日本軍は1930年代から40年代にかけて、中国で戦争という罪を犯しました。これは人類の歴史上、甚だしく暗黒な1ページです。歴史とは現在の社会を映す鏡です。カイルさんの寄贈は、善良な心で平和を守るよう人々を激励するものです。領事館も、中国と米国の人々の文化面のつながりと友情のために努力してまいります」などと記した感謝の書簡を渡した。(翻訳・編集/如月隼人


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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