20日に行われたサッカーのワールドカップ（W杯）カタール大会の開幕戦で、開催国カタールがエクアドルに0-2で敗れた。開催国が初戦で敗れるのは史上初めてのことで、大きな話題になっている。

試合は3分、エクアドルがエースのバレンシアのヘディングで先制ゴールを挙げたかに見えたが、今大会で導入されている半自動判定システムによりオフサイドと判定され、ゴールは取り消された。それでも16分、エクアドルはバレンシアが自ら得たPKを決めて先制すると、31分には再びバレンシアが強烈なヘディングで2点目を挙げた。開催国カタールも何とか反撃しようとチャンスを作るが決めきれず、試合はそのまま終了した。

開催国が初戦で敗れるのは22回を数えるW杯で史上初。2002年の日韓大会では、日本がベルギーと2-2で引き分け、韓国はポーランドに2-0で勝利した。前回大会ではロシアがサウジアラビアに5-0で大勝していた。

中国のネットユーザーからは「中国より先にカタールが開催してくれてよかった」「われわれがW杯を開催しなければ、カタールが史上最弱の開催国のままでいてくれる」「中国は絶対にW杯を開催しちゃダメ。ボコボコにたたかれるぞ（笑）」といった声が上がった。

また、開幕前にSNS上で「カタールがエクアドル選手に八百長を持ちかけた」とのうわさが流れていたことから、「『カネで思い通りにならない』を目の当たりにした」「主審はもう十分努力した。エクアドルの最初のゴールは取り消されたしな」「カタールは02年の韓国を見習って、買収するなら選手ではなく審判でないと」といった皮肉交じりのコメントも寄せられている。

このほか、「マスクをせずに応援している彼らの姿を見て、静かにしている私は涙が出てきた」「確かにうらやましい」「いまだにマスクをしているのは私たちだけか」「日本もまだマスクしてるよ」など、依然として厳しいゼロコロナ政策が取られる中国ならではのコメントも見られた。（翻訳・編集/北田）