Record Korea 2022年11月24日(木) 7時20分
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21日、韓国・釜山日報は「『クレジットカードが使える便利な国』だった韓国が『クレジットカードしか使えない不便な国』へと転落し、外国人観光客に避けられている」と伝えた。写真は韓国。
2022年11月21日、韓国・釜山日報は「『クレジットカードが使える便利な国』だった韓国が『クレジットカードしか使えない不便な国』へと転落し、外国人観光客に避けられている」と伝えた。
記事によると、昨年の訪韓外国人観光客数は96万7000人にとどまったが、今年は上半期だけで107万4000人に達した。中国、日本、米国、東南アジアからの観光客が多かった。
問題は、訪韓外国人観光客が韓国で最も不便なことに「決済方法」を挙げていることだと記事は指摘している。「情報通信強国の韓国では支払いにおいて実物のカードが必須」という点に大きな不便を感じているという。
韓国に普及するカード決済端末の90%以上がICチップ(直接回路)やMST(マグネチック保安伝送)を採用している。米国や欧州などではNFC(近距離無線通信)端末機、中国・東南アジアではQR決済が主に使われ、スマートフォンのみで簡単に支払いができる。韓国でQR決済の割合は、今年上半期のカード取引額全体の0.01%未満だという。
専門家からは「NFC・QR決済のインフラ構築を通して外国人観光客に円滑な消費環境を提供し、コロナ禍で萎縮した観光産業の売上増大を支援しなければならない」との指摘が出ている。技術的な面でも、NFC方式はMST方式よりはるかにセキュリティーに優れており、グーグルなどのグローバル企業は数年前からNFCのインフラ拡充に力を入れている。一方、韓国のNFC市場の規模はほぼゼロに近い状態だという。
QR決済の拡大も、クレジットカードのように手数料を支払わずに済むため外国人観光客の消費行動の負担を減らせる。業界関係者は「決済方法の多様化は国内観光だけでなく、さまざまな経済分野の活性化にも必要なこと」とし、「NFCインフラ拡充には約3000億ウォン(約313億円)の費用がかかるため、政府の行政、財政的支援が必要だ」と話したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「海外旅行先を決める時に『決済が楽だから』は理由にならない」「日本旅行には現金が必須だけど、たくさんの外国人観光客が訪れている」「現金を持ってくればいい。私も海外に行く時は現金を用意して、カードが使えない時は現金で支払っている」「日本に行き、会計の時に小銭を1つ1つ数える苦労を味わえば、韓国がどれだけ便利か分かるよ」「どの国にも不便なところはある。大事なのは外国人観光客ではなく自国民が楽に過ごせること」「現金も使えるようにしてほしい。デジタル通貨に欠点がないわけではない」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)
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