2022年11月22日、サッカーワールドカップ・カタール大会のグループリーグでサウジアラビアがアルゼンチンを破る大金星をあげたことで、中国版ツイッター・微博（ウェイボー）では中国代表に対する謝罪が相次ぐ事態が発生した。

サウジアラビア代表は22日に行われた同大会グループC第1節のアルゼンチン戦で、前半にアルゼンチンのスーパースターFWリオネル・メッシにPKを決められ先制されるも後半の早い時間に連続ゴールで一気に逆転、その後はアルゼンチンの猛攻をしのぎきって2-1で勝利し、ジャイアントキリングを成し遂げた。

サウジアラビア代表の歴史的な勝利に中国のネット上も興奮の渦に包まれ、多くのスポーツ、サッカー関連メディアや個人のアカウントがサウジアラビア勝利を伝えた。その中で、今大会アジア最終予選における中国代表の対サウジアラビア戦の成績を取り上げるアカウントが複数見られた。中国代表は昨年10月に2-3でサウジアラビアに惜敗したものの、今年3月には1-1のドローに持ち込んでおり、1敗1分けという成績だった。

そして、「中国代表がアルゼンチンに勝ったサウジアラビアと引き分けていた」という事実がピックアップされ、多くのアカウントが「中国代表に謝ろう」というハッシュタグを付して情報を拡散、「中国代表に謝ろう」が注目ワードとなった。

しかし、「中国代表に謝ろう」という呼び掛けを真に受ける中国ネットユーザーは少なく、時間の経過とともにむしろ「中国代表への謝罪に対する嘲笑祭り」の様相を呈しつつある。「ちょっと頭がおかしいのではないか」「中国代表が先にサポーターに謝れよ」「これまで散々ひどい戦いを見せられ続けてきて、何が謝れだよ」「中国代表に謝れとか言ってるのはサッカーを知らないやつらだ」といったコメントに加え、「中国代表がお金を出して注目ワードにさせたんじゃないのか」といった疑いまで出る始末だ。

また、「サウジアラビアは大きく進歩しているのにわれわれは足踏みしたまま。差は広がるばかりだ」という感想も見られた。（翻訳・編集/川尻）