中国ドラマが続々と海外進出、日本でも大人気に!

anomado    2022年11月29日(火) 22時30分

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中国紙・人民日報はこのほど、中国ドラマが海外で続々と放送されている現状について報じた。

中国紙・人民日報はこのほど、中国ドラマが海外で続々と放送されている現状について報じた。

記事は、「ドラマは中国の国際発信における重要な力になっており、近年は質の向上と共に国際的にも広く放送されるようになった」とし、国家広播電影電視総局(広電総局)発展研究センターの研究チームがまとめた報告書を基に、中国ドラマはすでに200以上の国と地域で放送されていると伝えた。

同報告書によると、2021年のドラマ輸出額は前年比118%増の5683万ドル(約79億円)となり、輸出ドラマの本数は年間で714本、3万話以上となった。アジアが最大の市場で21年のドラマ輸出総額の3分の1を占めたが、中でも東南アジアでの人気が高いといい、作品数、話数、時間でいずれも(地域別で)トップ。輸出額は861万ドル(約12億円)に上ったという。

また、日韓も中心的な市場になっている。記事は「両国の視聴者に中国ドラマは非常に好まれている」とし、例として日韓で繰り返し放送され、日本でリメイクもされている「辣媽正伝(ホットママ)」を挙げた。報告書でも、日韓への中国ドラマ輸出額は増加傾向であることが示されているといい、特に日本はドラマ1時間当たりの販売単価が最も高く、21年の輸出額は東南アジアを上回る881万ドル(約12億2000万円)に達した。

このほか、中央アジアではモンゴルやカザフスタンで人気が高まっているほか、アフリカでは中国との共同プロジェクトを背景に中国ドラマの放送が増えており、時代劇ドラマや現代ドラマのファンが増加。中東も人気が高まりつつある新興市場で、特にアイドル俳優が出演する青春ストーリーが好まれているという。

ジャンル別では都会を舞台とした現代ドラマが幅広い国で受け入れられており、「歓楽頌」「安家〈I WILL FIND YOU A BETTER HOME〉」「30女の思うこと ~上海女子物語~」「人世間」などはいずれも「良い効果」を得ているという。中でも「30女の思うこと」はロングヒットが続いており、日本やベトナム、インドネシアなどでリメイクされるとのこと。

また、動画共有サイトYouTubeでは青春アイドルドラマが人気で、再生回数100万回を超えた中国ドラマ85本のうち半分以上が、総再生回数2億回を超えた作品10本のうち7本が、同ジャンルだった。時代劇ドラマも国際市場の主力で、1話当たりの輸出単価が高額なほか、15~21年の7年間の毎年の配給収入上位10本、計70本のうち、実に52本を占めた。1話当たりの平均単価は6万ドル(約830万円)強で、現代ドラマの平均の2倍以上だという。

記事は、近年、愛奇芸(アイチーイー/iQiyi)、騰訊視頻(テンセントビデオ)、芒果TV(マンゴーTV)、優酷(YOUKU)といった動画プラットフォームが普及したこと、Netflix(ネットフリックス)やDisney+といった海外のVODサービスが積極的に中国ドラマを導入していること、YouTubeやVikiなどのプラットフォームを活用していることなどで、国際的に中国ドラマの注目度が高まっているとした。

このほか、中国ドラマのファン層では、アジア圏の「90后」と「00后」(1990年代生まれと2000年代生まれ。10~20代)の女性が中心。YouTubeで人気が高かった中国ドラマ100本のうち、アジアからのトラフィックがおよそ65%、男女比では女性が75%で、年代では「90后」と「00后」で80%以上に達したという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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