Record China 2022年12月18日(日) 11時10分
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15日、澎湃新聞は、「中国の自動車ブランドが、ついに日系車を叩き潰した」と題する文章を掲載した。
2022年12月15日、中国メディアの澎湃新聞は、「中国の自動車ブランドが、ついに日系車を叩き潰した」と題する文章を掲載した。
文章は、11月におけるトヨタ、ホンダ、日産の日系大手3社の中国販売台数が合わせて26万3000台だったのに対し、中国の自動車ブランドBYDは1社だけで23万台を売ったと紹介。「日系車がこの20年過ごした、中国市場で思いのままに車が売れる」という状況はすでに過去のものになったとの見方を示した。
また、11月の中国の乗用車市場シェアを見ても、日系ブランドの合計は15.9%と前月の20.5%から大きく低下し、ピーク時の34%の半分以下にまで減退したとしている。
そして、中国が挙国体制で新エネルギー車を発展させる中で、あわててふためき方向性が定まらない日系ブランドが崩壊しつつあるのが共通認識だとする一方で、「ターニングポイントがこんなに早く来て、ここまで急速に落ちぶれるというのは、多くの人の日本車に対する認識を覆すものだった」と主張。1年前にはホンダの11代目スイフトが追加費用を支払ってもなお納車まで2カ月待ちという状況だったにもかかわらず、今や即納される上キャッシュバックまでもらえるようになったとし「時代は本当に変わったのだ」と評した。
さらに、急激な販売量の低下について日系3ブランドがいずれも新型コロナとサプライチェーンの混乱に「責任転嫁」しているとした上で、「日系車が中国で敗走している本当の理由は、日系車自身が持っていた強みを、ほとんど中国のブランドに持っていかれたことだ」と分析。「販売面での崩壊より恐ろしいのは、日系車が化石燃料車時代に打ち立てた自信が、電気自動車時代の中で完全に崩れ去ったことだ。未曾有の暴落を前に、日系3大ブランドは呆然とするばかりでまともなアクションができないでいる」と伝えた。
文章は「反撃する勇気さえないのなら、ただ殴られるしかない」とした上で、「鍛冶屋は鉄道時代に蹄鉄が売れないと悲嘆している。しかしこれでは彼らの蹄鉄が人びとから一層の歓迎を受けることはあり得ない。エンジニアに転身した鍛冶屋こそ、自分の食い扶持を守れるのだ」というカナダのSF作家コリイ・ドクトロウによる一節を紹介。「日系3大ブランドの管理者はこの話を読んだことはないだろう。もし読んでいたなら、今のご時世になおも『馬蹄』の新製品を出して安いだのとても丈夫だのと自画自賛なんてしないだろうから」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻)
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