ロボットに興味を持つ青少年を日本へ、出発前には礼儀作法の訓練も実施―中国

Record China    2014年7月4日(金) 20時50分

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3日、中国国家体育総局に2011年、社会スポーツとして承認された中国ロボット競技は、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)同様、当初はほとんど人に知られていなかったが、今では大変な人気を博すようになった。写真は浙江大学が開発したロボット。

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2014年7月3日、中国国家体育総局に2011年、社会スポーツとして承認された中国ロボット競技は、エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)同様、当初はほとんど人に知られていなかったが、今では大変な人気を博すようになった。中国ロボット競技工作委員会・江蘇委員会によると、中国人民対外友好協会、中国ロボット競技工作委員会主催の科学技術訪問団交流イベント「小科学家走向世界(世界へ羽ばたく小さな科学者)――日本站」が正式に始動した。同訪問団は中国初のロボットテクノロジーをテーマとする民間外交の中国代表団となる。対象年齢は10〜14歳で、8月9日に日本に向けて出発する。中国江蘇網が伝えた。

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■小さな科学者たちの育成プロジェクト

ロボット時代の到来にともない、ロボットの応用と人間の生産・生活との間には非常に密接な関係が生まれている。中でも、日本はテクノロジー先進国の1つであり、ロボット大国でもある。

日本に数年間留学した経験を持つ中国ロボット競技工作委員会の陳浩(チェン・ハオ)副秘書長は、「ロボットに興味を持つ学生はぜひ日本に行くべきだ。今回の訪問団は大変良い機会となる」として、「今回の訪問団と一般的な旅行ツアーとは大変大きな違いがある。その違いとは、1つ目に国の代表者として訪問することであり、2つ目は内容が非常に専門的であることだ。今回の日本行きによって、中国の少年たちは、日本のロボット設計や制作、応用技術、ロボット競技の発展・現状などを全面的に深く理解することができる。また、ロボットへの認識や興味を深め、よりよい状態でロボット競技に携わり、中国のロボット工学の発展に尽力していける」とアピールした。

訪問団は今回、東京の有名な科学技術館だけでなく、日本のロボット工学専門学校も見学するという。これについて陳氏は、「現時点では、まだ具合的にどの学校になるかは決まっていないが、恐らくロボット関連の専門分野を持つ高等専門学校になるだろう。日本の高等専門学校は留学生を受け入れており、ロボットに興味を持つ中国の学生はそこで専門的な教育を受けることができる」と説明する。

■小さな外交官として外交儀礼を身につけさせる事前訓練を実施

同訪問団に参加する学生のビザはビジネスビザで、主催者側が一括して申請・手続きをする。空港に到着後、学生たちは特別ゲートを通ることができる。また、訪問団の行程を終えて帰国後、北京の首都国際空港で記者会見が開かれる予定だ。

中国対外友好協会は、出発前に学生全員に外交礼儀を身につけさせるための専門的な訓練を行う。日本の学生たちと交流をするだけでなく、在日本中国大使館の幹部や、日中友好協会の幹部、日本政府の同プロジェクト関係者などと面会や記念撮影を行う機会がもうけられるため、小さな外交官としての資質を備えることは必須となる。

学生たちは日本での体験をもとに漫画を描いてコンテストに応募することもできる。これらの作品は、中国ロボット競技工作委員会で審査され、優秀作品が表彰される。また、中国ロボット競技工作委員会はこれら優秀作品をまとめて「世界へ羽ばたく小さな科学者」というタイトルで漫画シリーズ本として出版する予定だ。

今回の日本行きは一連の「世界へ羽ばたく小さな科学者」プロジェクトイベントの1つにすぎない。学生たちは今後毎回異なる国を訪問するたびに、主催者側が特別に用意した「小さな科学者」記念スタンプがパスポートに押されていく。最終的に、6つの記念スタンプを集めたら、「国際友好使者勲章」がもらえる。このほか、主催者側は個人のテーマにそってドキュメンタリー形式で訪問団の軌跡を記録する予定だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/MZ・編集/武藤)

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