2022年12月23日、韓国・聯合ニュースは「韓国政府が新型コロナウイルス防疫措置として実施してきたマスク着用義務を段階的に解除し『勧告』に切り替えることを決めた」と伝えた。

中央災難（災害）対策本部は23日の会議で、屋内でのマスク着用を義務から勧告に切り替えることを決めた。時期については、原則として「感染者発生の傾向が第7波のピークを過ぎ、重症者・死亡者数が減少傾向に入り、医療対応が安定的に維持できるようになれば調整する」としている。

調整の第1段階は、屋内でのマスク着用は自発的なものとし、医療機関・薬局、一部の社会福祉施設、公共交通機関では着用義務を維持する方針だという。現在は「深刻」となっている新型コロナのリスク段階が「警戒」あるいは「注意」に下がった場合、または新型コロナの法定感染症等級が現在の2級から4級になった場合、屋内マスク着用義務を全面解除するという。

義務調整後も、新規変異、海外の状況変化などで感染者が急増したり、医療対応の負担が増大した場合は再義務化の検討も可能だとしている。

当初は旧正月の連休後（1月末）に義務解除となるのではとみられていたが、当局は時期を明示しなかった。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「結局、マスク着用解除がいつになるとは言ってない。海外ではみんなもうマスクをしてないのに、ふざけるな」「勧告に引き下げはするけど、状況によってまた義務に引き上げるのか。ゴム遊びじゃないんだぞ」「マスクをすることで自然免疫機能が弱まり、むしろ多くの感染者を出している」「先進国では義務解除から1年たとうとしているのに、いまだにマスクで国民を苦しめている」「海外ではもう屋内でもマスクをしていない。している人間がいたら韓国人だ」「テレビ番組を見ていたら、スイスではマスクをしている人のほうがおかしな目で見られると伝えていた。なぜ韓国だけがずっとマスクをしているのか」「グローバルスタンダードに従おう」「マスク後進国だな」など、マスク着用義務の解除を求める声が多く寄せられている。

一方で、「絶対に反対だ。マスクという最小限の措置さえ解除してしまったらどうなるんだ」「食堂でマスクを取るのはしかたないとしても、地下鉄やバス、会社のオフィスではマスクをしていていも支障がないんだから、万一のことを考えてマスクを着用したほうがいいと思う。寒い時期はマスクをしていると温かいし風邪の予防にもなる」などのコメントも上がっている。（翻訳・編集/麻江）