独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは26日、「中国の新型コロナ感染拡大が経済に衝撃、アップルやテスラに影響」との記事を掲載した。

記事は、英フィナンシャル・タイムズの報道として「アップルの事業を中国の広範囲に及ぶ感染拡大が脅かしている」として、専門家が全国各地の部品工場や組み立て工場で作業員不足が起き、iPhoneの生産量が落ちる可能性について警告していると指摘。また、北京にあるアップルの店舗は先週、全従業員が病気になったため営業時間を短縮せざるを得なかったと伝えられたとし、「アップルの収入の5分の1は中国市場での販売から、また90％以上のiPhoneが中国で組み立てられているため2023年の売上高は減少する可能性がある」と説明した。

一方、テスラについて記事は「24日に上海工場の操業停止を発表した」と伝え、内部通知や事情を知る人物の話を基に「テスラとサプライヤーの作業員は中国で『ゼロコロナ』が緩和された後、次々病気になった。過去1週間、会社の運営に課題をもたらしたため操業を停止しなければならなかった」と報じられたと言及。これに対し、テスラ中国は26日、「計画に基づく生産ラインの保守点検だ」と回答したが、以前の報道では「25日から来月1日までModel Yの生産を停止する計画」と伝えられていたという。（翻訳・編集/野谷）