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イタリアは中国からの旅客への新型コロナ感染の検査を義務化した。しかし欧州疾病予防管理センターは「不合理」との見方を示しており、足並みはそろっていない。写真はフランス・パリのシャルル・ド・ゴール空港。
中国が新型コロナウイルス感染症絡みの規制を緩和し、その一環として出国規制を緩和したことを受け、日米などは中国からの入国者に対する規制を強化した。中国国内では規制緩和したことに伴い、感染者数が爆発的に増加しているとみられているからだ。イタリアも同様の措置を取った。しかし欧州疾病予防管理センター(ECDC)は、中国からの旅行者への新型コロナウイルス感染検査は「不合理」との考え方を示すなど、欧州では対策の足並みがそろっていない。
イタリアは28日、欧州諸国の中で先駆けて、中国からの旅行者全員に対するPCR検査を実施した。イタリア・ミラノ市の主要空港で26日に北京と上海から到着した旅客の検査を実施したところ、半数近くが感染していたことが判明したという。
イタリアのマッテオ・サルビーニ副首相兼インフラ相はツイッターを通じて、「欧州全体で検査と可能な限りの規制を実施するよう要請した」と表明した。イタリアのジョルジャ・メローニ首相は29日、EU諸国がイタリアと同様に、中国から到着するすべての旅客に強制検査を実施することをイタリアは望んでいると表明した。メローニ首相はイタリアの措置について、EU全体に拡大しなければ完全に有効にならないとの考えを示した。
EUの上級保健担当者は29日にブリュッセルで会議を行い、国境管理を解除したことによってもたらされた観光客の急増に対処することについての立場の調整を図った。同様の会議は、新型コロナウイルス感染症の発生以来、しばしば開催されてきた。会議はEU諸国が方策を統一することを目的とするが、結論はあくまで参考意見との位置づけだ。
ECDCは29日、中国からの旅行者に対する新型コロナウイルスの感染検査は「不合理」との見解を示した。ECDCは、EU加盟27か国では「免疫獲得率が比較的高い」との見方を示した。
イタリアンのメローニ首相は、中国からの旅行者についてオミクロン株に感染しているケースがあったことを問題視したが、ECDCは、中国で流行している変種ウイルスはすでにEUで流行しているものと説明した。(翻訳・編集/如月隼人)
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