3年分の損失がたった1カ月で帳消し、海南省三亜市の観光業が3年ぶりの春節レジャー景気に沸く―中国

Record China    2023年1月7日(土) 7時0分

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5日、済南日報は、春節を前に中国では観光地の予約ブームが到来しており、海南省三亜市の貸別荘経営者からは「3年の損を1カ月で取り返せる」との喜びの声が聞かれたことを報じた。写真は三亜市。

2023年1月5日、済南日報は、春節を前に中国では観光地の予約ブームが到来しており、海南省三亜市の貸別荘経営者からは「3年の損を1カ月で取り返せる」との喜びの声が聞かれたことを報じた。

記事は、今月22日の春節を控えて多くの観光地で予約が殺到しており、中でも人気スポットである三亜市ではホテルの宿泊料金が最高で1泊20万元(約380万円)以上にまで跳ね上がっているにもかかわらず、オンライン予約プラットフォームではすでに完売状態になっていると伝えた。

そして、三亜湾の海辺で15棟の貸別荘を所有する経営者が「2020年に三亜の宿泊業に参入したが、この3年間は損が出続ける苦しい状況だった。同業者からは三亜の観光業はものすごく繁盛しているという話を聞いていて、自分には感じられずにいたが、ここに来てようやく分かった。ここ1カ月の利益だけで、これまでの損がほぼ消し飛んだ」と語ったことを紹介している。

また、現地の観光業従事者からは、今年の春節時期に三亜観光が爆発的な人気となっている背景として、もとより「寒い冬には三亜でバカンス」という根強い需要があるところに、この3年間新型コロナの影響で旅行もままならなかったことが重なったとの見方が出ているとする一方、コロナの影響を含めた種々の要因により観光業従事者の準備不足は否めず、多くの民泊経営者が慌ててスタッフを募集したり、レンタカー業者が全国各地からの自動車調達に奔走したりしていると伝えた。

記事は、三亜の観光業経営者らがうれしい悲鳴を上げている中で、中国の人気観光都市の中にはまだまだ回復途上の場所もあると指摘。雲南省大理市の民泊経営者数人に話を聞いたところ、いずれも現時点で目立った好転状況は見られないとの答えが返ってきたとした。一方で、広西チワン族自治区の北海市、海南省万寧市など海辺のリゾート地は予約であふれ返る三亜旅行の代替地として今後人気が高まりそうだと伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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