年越しの食卓に火鍋やミルクティー、Z世代が準備を仕切る年越し料理―中国

人民網日本語版    2023年1月7日(土) 18時0分

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春節が近づき、食品デリバリーを通じた旧正月の年越し料理の注文が急増している。

春節(旧正月、2023年は1月22日)が近づき、食品デリバリーを通じた旧正月の年越し料理の注文が急増している。

オンラインフードデリバリープラットフォーム「Eleme」が3日に発表したデータによると、「家で家族と囲む年越しの食卓」用のデリバリーの検索件数が前年同期の11倍になり、旧暦の12月に入ってからは八宝飯(もち米と8種類の食材の蒸した物)、高級スープ・佛跳牆(ファッチューチョン)、臘味(魚や肉の燻製やタレにつけた後乾燥させたもの)などの半調理製品の検索件数が前の月に比べて30%以上増加し、五香醤牛腱子(牛すね肉の五香醤油風味)や醤鴨(アヒルの醤油煮込み)などが非常によく売れている。多くの有名老舗レストランが相次いでオンラインプラットフォームで年越し料理セットの予約受付をスタートし、年越し用品のギフトセットを早めに準備する消費者も少なくない。

そんな中、今年のオンライン年越し料理予約では、若い消費者が中心になっている。関連データを見ると、オンラインで年越し料理を注文した人のうち、「00後(2000年代生まれ)」が6割に達した。「95後(1995~1999年生まれ)」だけでなく、さらには「00後」が年越し料理の準備を主に引き受けるようになっており、彼らのような若い世代は火鍋やミルクティーなどのメニューを年越し料理に取り入れている。こうしたことを受け、火鍋やミルクティーのブランドの多くが特色あるセットを打ち出しており、売れ行きは好調だという。

佛跳牆(ファッチューチョン)

生鮮スーパーの盒馬鮮生でも、元日に伴う連休期間、年越し料理セットの予約が前期比で56%増加し、4~6人分のセットが特によく売れた。セットのほか、子豚の丸焼き、羊スペアリブ焼き、東坡肘子(豚スネ肉の煮込み)といったメインディッシュの売り上げも上々だった。

社会人になったばかりの南京出身の聶可心さんは、「これまで20年間、両親が準備した年越し料理を食べてきたが、今年は私が準備を受け持とうと思う」と話す。聶さんによれば、若者が中心になって準備する年越し料理は、手軽さとセレモニー感のバランスが大事なのだという。「両親に新しい味を楽しんでほしいので、伝統的な南京の年越し料理だけでなく、佛跳牆や鮑魚花膠鴨(アワビと魚の浮袋、アヒルのスープ煮込み)など、南京以外の場所の有名な料理の半調理品もネットで注文した」と聶さんは言う。

東坡肘子(豚スネ肉の煮込み)

「その一方で、年越し料理はおいしさ以外に、見た目や写真映えも大切」と聶さん。これまでに、月に住むウサギが春節をお祝いする「玉兔迎春」、過ぎゆく年を見送り新しい年を迎える「辞旧迎新」、「招福開運」など、春節のメッセージが込められたオリジナル料理の情報をたくさん集めたという。聶さんは「今はレシピを研究して、食材を買い集めている。大みそかには大いに腕を振るうつもり」と言ってにっこり笑った。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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