Record China 2023年1月10日(火) 10時0分
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6日、華字メディア・日本華僑報は、「日本はまだ中国人観光客の需要を満たすことができるのか」と題した記事を掲載した。資料写真。
2023年1月6日、華字メディア・日本華僑報は、「日本はまだ中国人観光客の需要を満たすことができるのか」と題した記事を掲載した。
記事は、「2023年の初め、日本政府は新年度の訪日客の消費額について、5兆円を突破させるとの目標を立てた。ここから、日本政府が観光業を重視していることが分かる」とし、「最近、日本が中国人観光客に対する『新型コロナ検査』のハードルを設定したことで、新年の観光の目玉である『春節の旅行』を逃す可能性が高まった。しかし、日本の水際措置の見直しに伴い、中国人観光客の訪日意欲はますます高まることが予想される」とした。
また、「中国は日本にとって最大の海外観光客送り出し国であり、19年に中国人観光客が日本で消費した額は外国人観光客の消費総額の36.8%を占めた。既定の目標を実現するためには中国の消費力は当然軽視できない。特に、高額な消費力を持つ富裕層に、より大きな価値を創造してもらう必要がある」とする一方で、「しかし、これから押し寄せる中国人観光客に対して、日本は準備ができているのだろうか」と疑問を呈した。
さらに、「現在日本の観光業に突きつけられている最大の問題は、かつて日本が誇っていた高級宿泊施設やサービスが、中国人観光客の需要を満たせなくなってきていることだ」と指摘。「日本特有の匠(たくみ)の精神とサービス意識がかつて中国人観光客に強い印象を残したことは否めない。しかし、中国の旅行業界自体の発展に加え、海外旅行先がますます多くなるにつれ、中国人観光客が日本を訪れた際の驚きは徐々に減少し、否定的な意見さえ出てきている」とし、日本の有名な旅館を利用した中国人がネット上に「この旅館のサービスが素晴らしいと言う人が多いが、普通のレベルだった。スタッフに至っては以前利用した中国のホテルよりも劣っている」とのコメントを書き込んだことを伝え、「その他の多くの中国人観光客も同様の意見を発表している」と述べた。
記事は、「この旅館の設備とサービスの質が低下したのか?もちろんそうではない。その背景には中国人観光客の消費が高級化し、日本の中国人観光客に対する“世間知らず”というステレオタイプなイメージと矛盾しているのだ」とし、「近年、中国人観光客の海外旅行での消費力はますます高まっている。19年、中国人観光客の海外消費額は1338億ドル、約17兆7244億円を超え、伸び率は2%を超えた。中国人観光客は世界で最も消費力のある観光グループの一つであり、目的地はすでに香港や日本、韓国、米国、タイなどにとどまらず、マレーシア、ロシア、フィリピン、中東、オーストラリア、欧州全域に及んでいる。せかせかと観光し、食費をケチるという当初の『観光的な旅行』を経て、中国人観光客の思考は変わり始め、高品質な宿泊やサービスを求めるようになっている。多くの観光大国がこれに気づいており、中国で観光宣伝を行う際には低価格を売りにするのではなく、ハイレベルな観光という理念に力を入れるようになっている」とした。
また、「中国のSNS・小紅書(RED)で『海外の高級ホテル』と検索すると、最も頻繁に登場するのは各国で近年人気を集めている海底ホテルだ。1泊4万元(約76万円)するモルディブのThe Murakaの海底スイートや、少なくとも2カ月前の予約が必要な1泊9000元(約17万円)のシンガポールのビーチ別荘などは中国で非常に人気が高い」とし、「逆に日本を見ると、同じようなホテルの検索をしても日本ブランドの姿はない。日本は依然として中国人観光客が最もあこがれる観光国の一つだが、長年アップグレードされていない産業体系はすでに他国と競争する際には遅れた段階にある」と評した。
記事は、「高級ホテルの数が不足し、個性的な民泊では中国の高額消費者層を動かすことが難しく、日本の一部の、本来は大きな価値を創造できる観光地が『1日だけの旅行』の目的地に変わってしまった。例えば、富士山のある山梨県では、観光客の平均宿泊日数はわずか1.3日で、消費額はおのずと限られる。高級観光資源を抱えているのに、それに付帯する『高級な観光産業』がないのは宝の持ち腐れだ」とした。(翻訳・編集/刀禰)
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