Record China 2023年1月10日(火) 5時40分
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6日、第一財経網は、インドが今年にも中国を抜いて世界一の人口大国になる見込みだと報じた。
2023年1月6日、第一財経網は、インドが今年にも中国を抜いて世界一の人口大国になる見込みだと報じた。
記事は、インドで21年に実施予定だった10年に1度の国勢調査が新型コロナにより延期され、現在までその結果が発表されていないものの、22年末現在で14億人を突破したとの見方が一般的になっていると紹介。国連の予測では今年4月中旬には中国を抜いてインドが世界一の人口大国になる見込みだと伝えた。
そして、世界一の人口大国となった後のインドについて、O.P.ジンダルグローバル大学の黄迎虹(ホアン・インホン)教授が「人口増加ペースが速いので、中国との差はさらに開き、長い間世界一の人口大国の地位を保つことになる」と予測し、国連が発表した50年時点での世界人口展望でも中国の人口が13億1700万人まで減少するのに対し、インドは16億6800万人まで増加する見込みが示されたと紹介している。
一方で、人口が増え続けていながらも合計特殊出生率はすでに長年低下傾向にあり、インド衛生省が21年12月に発表したデータではすでに2.0にまで下がったと指摘。黄教授が経済発展に加え、インド政府が1952年から長期間続けてきた出生率低減政策が一定の効果を発揮したと解説したことを伝えた。また、医学や公衆衛生の進歩に伴い平均寿命が延びたことも人口増をアシストしたとし、半世紀前にはわずか50歳前後だったインドの平均寿命が、世界銀行が20年に発表したデータでは69.89歳とほぼ20歳延びたことを紹介。それでもまだ世界の平均寿命を下回っていると伝えた。
記事はさらに、インドの平均年齢が28.7歳と若く、15〜64歳の生産年齢人口が全人口の63.6%を占めるとする一方で、黄教授が「必ずしも人口ボーナスが得られるとは限らない。人口ボーナスを得るには、良好な教育、産業、そして社会における十分なリスペクトと自由が必要だ」と指摘したことを紹介。インド経済モニタリングセンターのデータでは、インドの生産年齢人口のうち仕事をしている、あるいは仕事に就く意思を持っている人の割合がわずか40%にとどまっているとした。
その上で、インドでは35年ごろに高齢者の人国が顕著に上昇し始めてピラミッド型の人口構造が崩れ、人口ボーナスを享受するチャンスが失われることになるとの懸念がインド国内の専門家から出ていることを併せて伝えた。(翻訳・編集/川尻)
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