2023年1月10日、韓国・東亜日報は、中国が韓国人への短期ビザの発行を一時停止したことについて、「韓国政府が中国人観光客の入国を事実上遮断したことに対する報復措置だ」と伝えた。

記事によると、在韓中国大使館は同日、「中国内からの指示により本日から大使館及び総領事館は中国短期ビザ（訪問、商業貿易、観光、医療及び個人的事情を含む）の発給を一時停止する」と発表した。また「韓国による中国への差別的な入国制限が取り消されれば、こうした措置を調整する」とした。

韓国政府はこのほど、中国内の新型コロナウイルス感染が急拡大したことを受け、今月まで短期ビザの発給や中国発の航空便の増便を制限すると発表。入国前48時間以内のPCR検査の陰性証明の提示も義務化していた。

これを受け、韓国のネットユーザーからは「高高度防衛ミサイル（THAAD）を配備しただけで報復、コロナ検査を強化しただけで報復。中国は器の小さい国だ」「長期的な利益を考えると、中国との交流は最小限にとどめたほうがいい。中国市場に惑わされてはならない。しばらくは稼げるが、結局は赤字に苦しむことになる」「韓国内の中国人を追放し、入国を禁止してほしい」「韓国を見下している。これを機に中国への経済依存度を減らし、別の市場を開拓するべき」「韓国内の中国人の選挙権を剥奪し、不動産所有の期間限定制度を導入しなければならない」など反発の声が続出している。

なお中国当局は同日、日本国内の旅行会社に対して中国に渡航するビザの手続きを停止するよう通知した。（翻訳・編集/堂本）