香港メディアの香港01は11日、中国が日本人と韓国人へのビザ発給を停止したことをめぐる両国の反応を伝えた。

中国は10日から、日本人と韓国人へのビザの発給手続きを停止した。韓国・聯合ニュースは同日付の記事で、「韓国の観光業の回復に再び一時停止ボタンが押され、企業活動に衝撃が及ぶ可能性がある」と報道。ある旅行会社の担当者が「今回の措置が韓中関係に影響を与えることになれば観光業の回復には不利になり、今後の見通しも楽観できない」と述べたことを伝えた。

また、同国の航空業界の関係者からも「中国によるビザ発給停止は短期的には大きな影響はないが、措置が長期化した場合、2023年度の業務計画に支障が出る可能性がある」と懸念の声も上がっているという。

一方、日本については、トヨタ自動車が「今のところ影響はないが、引き続き状況を注視していく」としたこと、三菱電機も「中国での感染拡大を受け、原則として中国本土への出張は原則自粛を指示しているため、今のところ影響はない」と述べたことを紹介している。（翻訳・編集/北田）