2023年1月13日、韓国・KBSによると、サッカーの韓国1部蔚山現代から全北現代に移籍した元日本代表MF天野純が、洪明甫（ホン・ミョンボ）蔚山現代監督から「最悪だ」などと猛批判されたことについて「ショックだ」と述べた。

洪監督は天野がお金のためにうそをつきチームを移籍したと主張し、「今までに会った日本人選手の中で最悪だ」と強く批判していた。

これを受け天野は12日、現地メディアに悲痛な思いを語った。天野は洪監督を「今も尊敬している」としつつも、メディアを通して批判されたことについては「残念でショックだ」と述べた。

また洪監督の批判は誤解から生じたもので、むしろ蔚山側が契約延長に積極的でなかったと反論した。

天野は「蔚山が向き合ってくれている感じはなく、シーズンが終わって日本に帰ってからも正式なオファーがなかった」とし、そうした中で全北からオファーを受け、移籍を決めたころに蔚山が動き出したと主張。洪監督とクラブの間の温度差も感じたとし、「監督とのミーティングで『（蔚山に）残る』と言ったのは事実だが、そのタイミングは全北が正式にオファーをしてくれた次の日だった」と述べたという。

記事は「天野の移籍をめぐる対立により、優勝をかけて争う蔚山と全北のライバル対決はさらにし烈になりそうだ」と伝えている。

これに韓国のネットユーザーからは「天野の話が本当なら、事実関係を確認せずメディアを通して批判した監督が軽率だった。男らしく謝罪してほしい。それでも天野の心の傷は癒えないだろうけど」「監督が先走ってしまったようだ」「天野のほうがはるかに大人」「『僕が出会った韓国人の中で最悪』と言い返してやればよかったのに（笑）」「プロ選手ならお金を最重要視するのも当然では？」「そもそも天野は蔚山の選手でなくレンタル。何の問題もない」など洪監督に批判的な声が多数寄せられている。（翻訳・編集/堂本）