ドイツの自動車産業、米中の脅威で優位性失うことを懸念―独メディア

Record China    2023年1月18日(水) 10時0分

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17日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ドイツの自動車産業において中国の台頭などにより競争力を失うのではないかとの憂慮が広がっていることを報じた。写真は成都モーターショー2022。

2023年1月17日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、ドイツの自動車産業において中国の台頭などにより競争力を失うのではないかとの憂慮が広がっていることを報じた。

記事は、ドイツの自動車産業が、米国による自国産業支援計画、西側と中国の対立によって欧州が国際市場とのデカップリングを起こし、多くの企業が域外に生産拠点を移す可能性があるとの危機感を抱くとともに、中国との激しい競争に直面していることからドイツ政府に対策を講じるよう呼びかけていると紹介。ドイツ自動車工業会が11日に「もし野心あふれる計画でわれわれの競争力や強みを守らなければ、ドイツの自動車産業は永遠に国際市場から淘汰される」とのコメントを発表したと伝えた。

また、同工業会のヒルデガルド・ミュラー会長が「新型コロナとロシアによるウクライナ侵攻が引き起こしたエネルギー危機で、欧州の地理的な劣勢が露呈した。欧州は的確な経済政策を打ち出して本土の優位性を守らなければ、世界経済の軸が移動する局面の発生を避けることはできない。世界におけるわれわれの重要なポジションを保ってこそ、今後の世界政治においてわれわれは一席を確保でき、気候の保護や価値観といった面で模範的な役割を発揮できる」と語ったことを紹介している。

その上で、ドイツの自動車産業は今年の動向について慎重ながらも前向きな姿勢を見せており、サプライチェーンの緊張状態が解れて生産がスムーズに進むことに期待を寄せているとした。一方で、新型コロナなどで供給不足となりメーカーが値上げによって大きな利益を得るという、特殊な市場の状況が終わりを迎えるとも予測した。

記事は、同工業会のデータとして、23年のドイツ国内市場における自動車販売数が前年比2%増の270万台に達し、欧州市場全体では同5%増の1180万台となる見込みだと紹介。また、米国市場ではいわゆるライトビークルの販売台数が同4%増の1420万台に、中国の自動車販売台数は同3%増の2370万台にそれぞれ達し、世界全体の自動車販売は同4%増の7400万台になる見込みだとした。一方で、新型コロナ前の19年に比べるとまだ650万台少ないと伝えている。(翻訳・編集/川尻


※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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