中国人に“リベンジ出国ブーム”は見られず、ほとんどが国内で年越し―独メディア

Record China    2023年1月22日(日) 13時0分

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独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトは20日、「中国人に“リベンジ出国ブーム”は見られず、ほとんどが国内で年越し」と題する記事を掲載した。

独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国版サイトは20日、「中国人に“リベンジ出国ブーム”は見られず、ほとんどが国内で年越し」と題する記事を掲載した。

記事によると、春節の休暇を控え、中国がゼロコロナ政策を廃止したことで、周辺国は中国人観光客による収入を期待していた。しかし最新の調査によると、収入の減少や各国の規制などの要因を受け、中国国民の4割近くが今年は海外旅行を思いとどまり、国内旅行に切り替えた。

記事は、「北京の旅行制限が緩和されて数週間に及ぶ隔離が不要になった後、パンデミックの終息を望んできた多くの企業は(今回のことで)失望している。しかし、海外旅行の予約は急増しており、業界の回復も時間の問題であることを示している」と伝えた。

そして、旅行サイト・トリップドットコム(Trip.com)の統計を引用し、「春節の連休期間中、中国国民がインターネットで海外旅行を予約した件数は、前年同期比で5倍以上に増加。東南アジアへの旅行予約数は10倍に増加した。中でもタイが第1位となり、シンガポール、マレーシア、カンボジア、インドネシアが続いた。バリ島やオーストラリアといったリゾートアイランドなど観光客に人気のある他の目的地は、航空便の欠航により(渡航が)制限されている。しかし、この状況も航空便が増えるにつれて徐々に好転する」と述べた。

一方で、米ブルームバーグ通信の報道を引用し、「中国の観光産業販売会社『国際龍途(Dragon Trail)』が発表した、今月4日から7日までの期間で中国国内49都市の1058人に対して行った市場調査によると、回答者の4割近くが『今年海外旅行をするつもりはない』と答えた。そのうち、経済状况が感染症の影響を受けたためだという人が54.9%。旅行で個人や家族が感染症の影響を受けることを心配している人が54.2%を占め、新型コロナウイルスが中国国民に与えている影響が極めて大きいことが浮き彫りになった」とした。

記事は、「現時点では、中国のマカオと香港が最も人気のある渡航先のようだ」とし、「日曜日に春節が始まる数日前、この旧ポルトガル植民地(マカオ)の象徴的な観光地、例えば歴史あるセナド広場や聖ポール天主堂跡の門は人であふれていた。2つの主要なカジノはほぼ満席で、大勢の中国人観光客がテーブルを囲んでいた」と述べた。

記事によると、土産物店の店主・李(リー)さんは「毎日忙しくて、休む暇もないです」「売上高は数週間前にはほぼ0でしたが、今ではパンデミック前の7〜8割程度まで回復しました」と語った。

上海から訪れた林(リン)さんは、ビザの取得が容易だったこともあるが、新型コロナ感染のリスクを懸念してマカオを訪れたという。林さんは「まだ海外旅行をする勇気はないです」と話した。

また、北京在住の会計士、叢(ツォン)さんは「多くの国がわれわれを歓迎していないようです」とし、「海南島やシーサンパンナ・タイ族自治州のような中国の亜熱帯地域に行って、暖かい天候を楽しむつもりです」と語ったという。

記事は、「中国が防疫規制を緩和した後も、こうした懸念が休暇に(海外に)行きたい多くの人を自宅にとどめさせている」とし、「中国が防疫政策を緩和した後、米国、日本、韓国、オーストラリアを含む一部の国が検査の義務やその他の規制を導入したことで、海外旅行の決定を遅らせた人もいる」と指摘した。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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