Record China 2023年1月26日(木) 11時0分
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仏RFIの中国語版サイトによると、ドイツ国内では、レアアースの輸入の6割を中国に依存していることに政治家や科学者が警鐘を鳴らしているという。写真は中国のレアアース研究院。
液晶テレビやスマートフォン、電気自動車(EV)などハイテク製品の生産に欠かせないレアアース(希土類)。仏RFIの中国語版サイトの25日付記事によると、ドイツ国内では、輸入の6割を中国に依存していることに政治家や科学者が警鐘を鳴らしているという。
中国はドイツにとって最も重要なレアアースの原産国で、ドイツ連邦統計局によると、2022年1~11月に輸入されたレアアース約5300トン(4930万ユーロ=69億円相当)の66%が中国からのもので、オーストリアが21%、エストニアが6%で続いた。スウェーデンで最近、欧州最大のレアアース鉱床が発見されたが、2021年にスウェーデンからドイツに輸入されたレアアースは全くない。
著名なレアアース鉱床のほとんどは中国国内にあり、ほぼ独占的に中国で採掘されている。中国が長い間、比較的安価に提供していたため、多くの先進国にとって自国での採掘は採算が取れず、いくつかの鉱山が閉鎖された。
中国への依存度の高さに政治家や科学者が警鐘を鳴らしている。ドイツ経済研究所(DIW)の世界経済部門の責任者であるルーカス・メンホフ氏は、「個々の行動はそのような依存を減らすのに役立たない。より多くの供給国を使用する必要がある。レアアースは、ブラジルやインド、オーストラリアからも調達できるし、強制的な最低備蓄量で在庫を補充することもできる。少数の供給国の市場支配力に対抗するため、関連する原材料の調達も欧州全体でまとめて行う必要がある」と指摘する。(翻訳・編集/柳川)
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