上海動物園で生後6カ月のトラの子がおぼれ死ぬ、園側は遺憾を表明し改善を約束

Record China    2023年2月5日(日) 11時0分

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上海動物園で1月9日、生後6カ月のトラの子が池におぼれて死亡した。2月2日に死骸が浮いてきたことで確認された。園側は極めて遺憾であり、飼育管理の技術を向上させるなどと約束する声明を発表した。

上海動物園で1月9日、生後6カ月のトラの子が池におぼれて死亡した。死骸が見つかったのは2月1日だった。園は翌2日、極めて遺憾な事故だったとして、飼育管理の技術を向上させるなどと約束する声明を発表した。

事故当日は午前10時ごろから、母親のトラと子トラ4頭を、ライオンやトラ用の山がある屋外飼育場に出した。午後3時ごろになり、子トラ4頭が相次いで、見物場所と飼育場を仕切る掘状の池に飛び込んだ。子トラは見物人やその他の状況に刺激され興奮したとみられている。

動物園職員はただちに、母トラを別の場所に移動させて隔離し、子トラの引き上げに取り掛かった。3頭は引き上げに成功したが、1頭は日が落ちて暗くなるまで探しても見つからなかった。2月1日午後1時ごろになり動物園職員が、浮き上がってきたトラの死骸を発見した。

トラの引き上げに失敗したのは、池の面積が543.3平方メートルとかなり大きく、水深が2メートルで、池の底には泥が50センチも積もっているなどで、作業が困難だったからという。

事故に遭ったトラは、華南トラあるいはアモイトラと呼ばれる種類で、臆病で興奮しやすい性質があるとされる。また、水遊びを好むという。小トラは事故当日、初めて山状の屋外飼育場に出た。

上海動物園は2月2日付で、事故の状況を説明する声明を発表した。園側は声明の中で「子トラの予期せぬ溺死事故に関心を持っていただいた各界の皆さまに感謝します。園として、今回の事故に対し深く心を痛め、遺憾の意を痛感しています」と表明した。

園側はさらに、今回の事故から教訓を十分にくみ取り、管理を強化すると表明した。さまざまな事態を十分に考慮して、動物に緊急事態が発生した際の対応策を改めて練り上げ、飼育管理技術のレベルを引き上げるという。(翻訳・編集/如月隼人





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