韓国の俳優ユ・アインが麻酔薬の違法使用の疑いで警察の取り調べを受けたと報じられた問題をめぐり、ユ・アインを広告に起用した中国のメンズファッションブランド・速写は関連するポスターやコンテンツの撤去を表明した。

速写の中国版ツイッター・微博（ウェイボー）公式アカウントは9日に声明を出し、「韓国警察当局のユ・アイン氏に対する調査に関心を寄せている」とコメントした。そして、薬物をめぐる違法行為に断固とした態度で臨むとの立場を表明。ユ・アインに関連するポスターや広告コンテンツは当面撤去すると述べ、その期限を「韓国警察当局の調査結果が公表されるまで」と説明した。

中国メディア・21世紀経済報道は9日付の記事で、この問題が中国のSNSで高い関心を集めたことを伝えた。記事は問題となった麻酔薬プロポフォールについて、「韓国では2011年に向精神薬に区分され、使用は特殊な医療のみと規定されている。その他の理由での投与は違法の疑いが持たれるが、それでも乱用を止められなかった」と説明。また、中国の視聴者にとってユ・アインは人気映画やドラマでよく見る他、最近では広告にも登場する人物だと指摘し、この件が起きた後、速写の微博アカウントは時を移さず関連の情報を削除、公式サイトでもその画像を探し求めるのは難しいとしている。（翻訳・編集/野谷）